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腎移植事典:移植後編

2. 移植腎を長くもたせるために重要なこと

3. 定期通院・定期検診

移植後はどの位の頻度で外来通院するのでしょうか?また外来ではどのような検査をするのでしょうか?

移植後はどの位の頻度で外来通院するのでしょうか?また外来ではどのような検査をするのでしょうか?

腎移植後、早い場合は2週間、多くの場合は3~4週間で退院します。退院後3か月は、感染症、拒絶反応などの合併症が多い時期です。この時期は通常週1~2回の通院が必要となります。3か月すぎるとこのような合併症がおこる可能性はかなり低くなります。

私たちは3か月から6か月ごろまでは2週間に1回程度の外来通院をお願いしています。腎移植術後半年すぎると通常は月1回の通院となります。仕事などで毎月通院できないという場合を除き通常は月1回の通院をお勧めしています。このような通院により、細かい管理ができ、様々な異常が早期に発見されやすくなります。

外来での検査は主に血液検査、尿検査となります。通常は、血液(白血球、赤血球、血小板)の精査、腎機能、肝機能、炎症反応、免疫抑制剤の血中濃度、サイトメガロウイルスの検査などが行われます。私たちはこれに加えて定期的にBKウイルス、EBウイルス、移植腎および元の腎臓の超音波検査を行います。

また、抗ドナー抗体(PRA検査)の検索も定期的にすることを勧めています。

移植後はがんになりやすいのでしょうか?検診はいつから、どうやって受けるのでしょうか?

腎移植後の発がんは多いと考えられていますが、実は透析患者さんと比較すると必ずしも多いわけではありません。しかし、一般の健常者に比べるとがんの発生頻度はやや多くなっているのは確かです。

私たちは、40歳以上の方、腎移植後5年以上経過した場合などにはできるだけ検診を受けることをお勧めしています。腎移植外来は腎機能を診ていますが、がん検診をしているわけではありません。上記の条件になる人は必ず検診を受けてください。通常の人間ドック、脳ドックなどがよいでしょう。

腎生検は受ける必要があるのでしょうか?またどのタイミングで受けるべきなのでしょうか?

腎生検は受ける必要があるのでしょうか?またどのタイミングで受けるべきなのでしょうか?

絶対ではありませんが、基本的には腎生検は受けたほうがいいでしょう。移植腎機能の問題が生じた場合や蛋白尿が出る時などは、強く移植腎生検が勧められます。

また、移植前からドナーに対する抗体があるなど移植後に拒絶反応の発生リスクが大きいと考えられる場合は、定期的な移植腎生検が強く勧められます。

私たちは、検査値で大きな問題がなくても、定期的な腎生検を強くお勧めしています。すなわち、クレアチニンの値、蛋白尿などだけでは必ずしも移植腎の異常を発見できないからです。通常移植後2週前後、半年前後(できれば)、1年前後に移植腎生検をお勧めしています。1年目で大きな異常がない場合は、3~5年目に1回の生検をお勧めしています。それ以上の術後に関しては現時点では決められた時期に移植腎生検をおこなっているわけではありません。

提供:腎泌尿器疾患研究所

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