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腎移植事典:移植後編

4. 移植後の生活と注意点

4. 妊娠、出産

移植後いつごろから、どのような状態になれば妊娠はできるのでしょうか?

移植後いつごろから、どのような状態になれば妊娠はできるのでしょうか?

これは女性にとって非常に大きな問題です。通常の条件としては腎移植後1年経ち、免疫抑制剤の量が一定となること、拒絶反応がないこと、腎機能が安定しておりできるならばクレアチニン・クレアランスで50ml/min以上あることが望ましい条件です。

しかし、必ずしもこれらの条件をクリアしていない場合もあります。その時は主治医によく相談してください。十分にリスクについても話し合いをしておくべきです。

このような場合、妊娠出産に伴う腎機能悪化に対する危険度と出産の希望を良く聞き、患者さんの希望通りにするように最大限努力しています。やはり、出産は女性にとって人生のなかでも最も大きな出来事の一つであり、それなりのリスクがあっても可能な限りトライすることは非常に意味のあることであると思います。したがって、たとえ腎機能の悪化が懸念される場合であっても、出産の希望が強ければ妊娠、出産を可能な限り許可し元気な赤ちゃんを産むことができるようにサポートするようにしています。

妊娠しても移植腎への影響は無いのでしょうか?

原則として問題はありません。しかし、もともと移植腎に問題があった時には妊娠、出産後に腎機能の悪化を示すこともあります。前述の妊娠の条件を満たしていれば概ね問題を起こすことはありませんが、条件が悪い場合はそれなりのリスクが出てきます。しかし、前述のように出産は女性にとって人生の中でも非常に大きな意味を持っており、リスクを冒しても出産することも可能です。

生まれてくる子供への影響は無いのでしょうか?

生まれてくる子供への影響は無いのでしょうか?

基本的には大丈夫です。免疫抑制剤や他の降圧剤などで変更や中止が必要となる薬もありますが、きちんとした管理をしていれば多くの場合問題ありません。もし、妊娠を希望する場合や、予期せず妊娠した時などは速やかに主治医に相談してください。

もちろん腎移植患者さんの出産に際して先天奇形の発生が全くないわけではありませんが、その頻度は基本的には健常者とほぼ同程度であると考えられています。

子供がほしいときはどうすればいいのでしょうか?(男性)

全く、問題ありません。そのままお願いしております。

提供:腎泌尿器疾患研究所

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