トップページ  >  移植コラム  >  ドクターコラム  >  腎移植後の注意すべき症状 「感染症」

乾 政志先生 コラム

 風邪やインフルエンザの流行する季節です。このコーナーをご覧の皆さんの中にも風邪を引いてダウンしている方がおられるかもしれませんね。また、自分で風邪だと思っていたら、トンでもないことになっていたなんて経験をお持ちの方がおられるかもしれません。

 風邪くらいで病院を受診するのもどうかなあと思われている方もおられると思います。風邪薬なら薬局に行けばたくさん売っていますね。しかし、風邪薬の成分の中には病院からもらっているお薬と飲み合わせに問題がある成分が含まれている可能性がありますので、自分で購入して内服する場合には注意が必要です。できれば、近くの病院で診察をうけて、風邪薬を処方してもらった方が良いでしょう。そのときに必ず、現在自分が飲んでいるお薬の内容を伝えてください。

 インフルエンザは風邪のような症状に加えて高熱、頭痛、倦怠感などがあります。新型インフルエンザでは下痢などの症状もみられるようです。この場合は速やかに医療機関を受診しましょう。抗インフルエンザウイルス薬が投与されます。インフルエンザウイルスは咳やくしゃみをあびたり、感染した人が触った手すりやドアノブを触った手を経由して口から入るなどして感染します。家族の方がインフルエンザにかかった場合は別の個室で静養してもらい、マスク着用や「咳エチケット」を心がけてもらいましょう。石けんによる手洗い、またはアルコール製剤による手指消毒とうがいを徹底してください。

 また、冬場に多くみられるものに、いわゆる「嘔吐・下痢」があります。この多くはウイルス性胃腸炎で、ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルスなどが原因といわれています。また、細菌や細菌の産生する毒素が原因となることもあります。一過性で症状が軽い場合は良いですが、下痢や吐き気、嘔吐が強く、お薬が飲めない場合は移植施設に相談するようにしましょう。

 重大な感染症の兆候には38度以上の発熱、寒気、しつこい咳、息切れ、頭痛などがあります。このような症状が出た場合には、移植施設の病院に問い合わせて診察を受けるようにしたほうが良いでしょう。

お気に入り記事に登録

乾 政志先生 過去のコラム

この記事を見た人が読んでいるのは