トップページ  >  インタビュー  >  ドクターインタビュー  >  熊本赤十字病院 腎移植チーム 

ドクターインタビュー

末期腎不全における最適な治療選択のために

-----こちらの病院では腎代替療法の選択外来をしっかりと行っているとお聞きしましたが、どのような外来なのですか。

豊田先生
腎代替療法を選択しなければならない患者さんに、HD(血液透析)、PD(腹膜透析)、腎移植の3つの療法を説明する外来です。現在は総合内科の川端先生が担当しています。保存療法、HD、PD、腎移植、すべてに詳しい川端先生が、その知識や経験を踏まえて、患者さんが一番いい選択ができるよう、じっくりとお話ししています。

-----具体的にはどのように進めていくのでしょうか。

川端先生

川端先生(総合内科)
外来にはご家族と一緒に来ていただき、まずは30分くらいかけて、患者さんの生活スタイルや仕事、趣味、家族構成などをお聞きします。その段階で、例えば、術後の服薬管理や食事管理をしっかりとできるかなど、その方の大体の特性が分かってきます。その上で、その方に一番向いていると思われる治療法に重きを置きながら、3つの治療法についてお話をしていきます。


-----最終的な治療法の選択までは、どのくらいの時間をかけるのでしょうか。

川端先生
1回の面談でなんとなく決めることができる人もいらっしゃいますし、2~3回の面談後に決める人もいらっしゃいます。


上木原先生
通常の外来診療では、患者さんにすべての治療法について細かくお伝えすることは難しいですが、川端先生の相談外来では、それぞれの治療法についてじっくりとお話しすることができますので、患者さんも知りたいことを十分確認でき、気持ちもすっきりされることが多いようです。患者さんが治療の選択肢をきちんと理解し、ある程度の知識レベルに達した上で、能動的に腎代替療法を選択するということは、その後の治療にとっても大変重要なことです。

-----腎代替療法選択外来に来られた患者さんが腎移植を選択する割合はどのくらいですか。

豊田先生
透析導入前に3つの治療選択肢を提示された方が腎移植を選ぶ割合は非常に高いと思います。最近は当院においても移植症例の半分くらいが透析を経ない、PEKT(先行的腎移植)症例となっています。

-----患者さんが意思決定をするためには、レシピエント移植コーディネーター(RTC)の役割も大きいと思うのですが、坂本コーディネーターはどのタイミングから患者さんに関わるのですか。

坂本看護師

坂本レシピエント移植コーディネーター
まず腎代替療法選択外来で患者さんと面談し、その方の状態や腎移植に対する希望を確認し、医師に伝えます。
患者さんが移植を受ける意思決定をされた後は、具体的に移植に向けて検査の準備などに入っていきます。
また、移植後のフォローアップ外来にも入りますので、患者さん本人にいろいろとお話をお聞きし、必要に応じて対応しています。


-----現在、腎移植後のフォローアップはどのような体制で行っていますか。

山永先生
主治医制ではなく、内科医と外科医が決まった曜日を担当しており、患者さんが受診される日に担当している医師が診察しています。私たちは交互診と呼んでいますが、内科医も外科医も周術期から患者さんを一緒に診ており、毎週カンファレンスも行っていますので、細かな情報も共有できています。複数の目、内科、外科双方の視点で患者さんのフォローアップを行うことができるので、何か些細な事が起こっても、すぐに誰かが気付いて対応することができます。交互診による患者さんのメリットはとても大きいと思います。

お気に入り記事に登録

<< 前へ   1   2   3   4   5   次へ >>