トップページ  >  インタビュー  >  ドクターインタビュー  >  藤田保健衛生大学病院 臓器移植科 教授 剣持敬先生・移植医療支援室

ドクターインタビュー

臓器移植科の特長


-----藤田保健衛生大学病院臓器移植科の特長についてお聞かせください。

剣持先生
臓器移植科では、主に腎臓、膵臓、肝臓および膵島移植に取組んでいますが、臓器移植に特化した診療科という点が大きな特長です。このような診療科がある施設は、全国には他にありません。例えば腎移植だったら泌尿器科や外科、肺移植だったら呼吸器外科など、各診療科で個別に行われていることがほとんどだと思います。
これから1年後くらいを目途に、肺移植も加えたさまざまな臓器移植を一括して行う「臓器・組織移植センター」を開設し、病棟における術後の患者さんの管理も含めた体制を作る予定です。

-----こちらの科における、腎移植の特長はありますか。

伊藤先生
生体腎移植の際の、生体ドナーの腎摘出術に特長があります。生体ドナーの腎摘出術は、内視鏡(腹腔鏡または後腹膜鏡)による手術が主流となっており、恥骨上や上腹部正中から腎臓を取り出す方法を取っている施設が多いと思いますが、当院の内視鏡を用いた摘出手術では、ドナーの脇腹のところから腎臓を取り出すので、正面から見ると傷がほとんど見えません。


ドナー手術方法


また、腎移植は、本来は献腎移植であるべきなので、生体腎移植は本道ではありませんが、現状は行わざるをえない状況です。そのため、生体ドナーの安全性の確保には特に力を入れています。もちろん手術の技術的なことも大切ですが、術前の腎機能検査も重要ですので、放射線科と共同で、CTを使った腎機能検査の研究なども行っています。
その他、腎移植の移植コーディネーターも、林さんを含めて3人いますので、今後は生体ドナーに特化したコーディネーションも行い、生体ドナーの安全性の確保にさらに力を入れていきたいと考えています。

-----レシピエントの管理における特長はありますか。

伊藤先生

伊藤先生
レシピエントの手術や免疫抑制療法は標準的なものです。レシピントは大体4週間で退院となりますが、当院では、入院中の病棟での内服指導に特に力を入れています。2~3週間で退院する施設ですと、内服指導の徹底がなかなか難しい場合もあると思いますので、4週間は入院してもらい、服薬指導を行った方がいいと考えています。
患者さんには自己管理ノートをつけてもらうのですが、そのような管理も、病棟の看護師さんがしっかりと厳しく指導してくれています。


-----退院後のフォローアップはどのように行われていますか。

剣持先生
退院直後は2週間に1回、2~3カ月経過後は月1回の受診となります。遠方にお住まいの場合は、1年経過後は1カ月半~2カ月に1回のペースで通院している方もいらっしゃいます。現在の移植後の通院患者数は200人くらいです。

-----林さんは、フォローアップ外来ではどのようなお話をするのですか。

林さん

林さん
先生方の診察の前に患者さんとお話しして、その内容を先生にお伝えするのですが、自己管理に問題があるような方の場合は、個別に時間を取り、その患者さんができる目標まで落とし込んで、実行していただくようにお話ししています。薬は確実に飲んでいただくことが前提ですが、食事管理などの状況は患者さんによってさまざまですので、患者さんの状況に応じた対応を行っています。


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