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MediPress編集部 コラム

  • 腎臓移植とミネラルウォーター

水分を取ることは腎移植後でなくても大切なことです。特に夏になるとかなり脱水気味となることから脱水の予防が必要となります。

さて、今回は水分を取るとしてどのような種類の水が良いのか?あるいはどのような水は良くないのか調べてみました。

ペットボトルの水でも水道水でもいいのでしょうか?

どちらでもかまいません。原則として水道水でも問題はありません。水道水は原則的に滅菌状態(塩素により)にあり、安全です。ペットボトルの水を飲むときに注意しなければいけないのは、飲みかけのまま長時間置いておくと良くないと考えられます。特に夏の暑い日に直接ボトルから飲んで、長時間放置したのちは雑菌の繁殖も考えられ注意が必要でしょう。

飲みすぎるといけないミネラルウォーターはありますでしょうか。

硬水といわれる水については要注意です。特にコントレックスは桁違いに多量のカルシウムを含有しており、尿路結石の発生要因ともなりえます。また、腎移植後に二次性副甲状腺機能亢進症の影響でカルシウムが高めになっている場合などは、さらに血中のカルシウム濃度が上昇することも考えられ硬水を飲むことはすすめられません。

選ぶのであれば、軟水、硬水はどちらがいいでしょうか。やはり軟水ですか?

以上のような理由で軟水が無難でしょう。日本の水道水は軟水です。
硬度とは水に含まれるカルシウム・マグネシウムの濃度を表したもので世界保健機構(WHO)の基準では
軟水 0~60 mg未満
中程度の軟水(中硬水) 60~120 mg未満
硬水 120~180 mg未満
非常な硬水 180 mg以上

と定められています。

銘柄を選ぶときに見るべきポイントはありますか?カリウム量、ナトリウム量など銘柄では硬水をのぞいてあまり問題にしなくていいでしょう。

下記は国内で販売されている人気ミネラルウォーターの成分表です。

ナトリウム カルシウム マグネシウム
■volvic(ボルヴィック) 1.16mg 1.15mg 0.8mg 軟水(中硬水)
■contrex(コントレックス) 0.94mg 46.8mg 7.45mg 非常な硬水
■六甲のおいしい水 2.95mg 0.65mg 0.37mg 軟水
■エビアン(カシャ水源) 0.7mg 8.0mg 2.6mg 硬水
■クリスタルカイザー 1.13mg 0.64mg 0.54mg 軟水
■南アルプス天然水 0.4~1.0mg 0.6~1.5mg 0.1~0.3mg 軟水

引用:2010年7月現在 各製品サイト・各製品ラベル

※コントレックスは一般的にダイエット目的などで多く目にしますが、患者さんの症状によってはお勧めできない場合があり注意が必要です。

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