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  • 第20回世界移植者スポーツ大会(アルゼンチン大会)レポート ≪NPO法人 日本移植者協議会 副理事長 戸塚仁さん≫

    第20回世界移植者スポーツ大会(アルゼンチン大会)レポート ≪NPO法人 日本移植者協議会 副理事長 戸塚仁さん≫

2015年8月23日~30日にかけて行われた第20回世界移植者スポーツ大会で、日本選手団は、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル3個という優秀な成績を収めました。
大会の様子を、NPO法人 日本移植者協議会 副理事長の戸塚仁さんにレポートいただきました。戸塚さんご自身も選手として参加され、メダルも獲得されています。
参加選手のご紹介はこちらの記事をご確認ください。



第20回世界移植者スポーツ大会は、マルデルプラタ(アルゼンチン)で行われ、44ヶ国から約1,000人の移植者が参加しました。日本チームは選手5名、家族1名、医師1名の7名で参加となりました。

アルゼンチンに到着し、バスに乗り6時間。やっとのことでホテルに到着。到着後間もなく開会式に出発する、と関係者より指示されてホテルのクロークに荷物を預け、ロビーでユニフォームに着替えて再びバスに乗り込みました。暗くなったマルデルプラタの町をバスは進み、開会式会場のアリーナに到着。
アリーナの入口に案内されると隊列を組んだ各国選手がJAPANコールでお出迎え。開会式について簡単に英語で説明を受け入場行進。国旗を持ってデイパックを背負いながら入場行進をしたのはさすがに初めての経験でした。

マルデルプラタの町・開会式の様子

開会式も無事終わり、ホテルに戻って現地時間で21時にやっと夕食。夕食は前菜、主菜、デザートの3品とシンプルですが、味は薄めです。後でチームドクターの丸井先生からお聞きした話では、移植者向けに調理してあるとの事でした。
食事中に明日から始まる競技に向けて、日本チームのボランティアであるDemianにエントリーについて確認すると、別のホテルで行われているとの話。急きょ食事中にエントリーに向かい交代しながらエントリーを行いましたが途中で終了。
翌朝5時に目覚める。6時頃、丸井先生と朝食会場へ向かいブッフェ形式の朝食をとる。朝食はパンとハム、チーズ、スクランブルエッグ、フルーツ、デザート。基本的に生ものは無い。パサパサのサンドウィッチをコーヒーで流し込む。デザートは甘いがまずくない。
朝9時頃、ペタンクに参加の奈々枝ちゃん(市川さん)を見送り、12時頃にボウリング場に向かい練習。ボウリングシューズの貸出が無い、帰りのバスの時間を関係者が知らない等、色々あったが無事1日目が終わる。

ボウリング競技参加の鈴木さん

2日目は競技のキャンセルもあり、勝文さん(鈴木さん)の参加するボウリング競技へ日本選手団全員で応援に行く。昨日と違うボウリング場は従業員がピンを立て直す手動式。ボウリングの参加者はほとんどがストレートのボールを投げていて、カーブボールを持参した勝文さんは苦戦していました。


3日目、天気予報通り雨。私が参加するテニスは中止かと思っていましたが、中止の連絡もなく朝7時にバスで移動。会場に着くと雨は上がっていましたが、1時間遅れで開始。1回戦はアルゼンチン選手のスライスざんまいに0-6で敗れました。2回戦を待つ間にボウリングに参加した奈々枝ちゃんが金メダルを獲得したと連絡が入る。2回戦は日本チーム全員の応援でスロバキア選手に6-4で勝利しました。スロバキア選手には完全アウエーで申し訳ありませんでしたが楽しい試合でした。

テニス競技会場・ボウリング金メダル


4日目はボウリングのダブルスに勝文さんと私で出場しましたが、素人の私には敷居が高すぎたようです。

陸上100m表彰式戸塚さん

5日目は9時頃に付き添いの勝文さんと私で陸上競技場へ。倉田さんと奈々枝ちゃんはホテル近くのバドミントン会場でシングルスに出場。陸上競技は午前中に400m、100mの予選があり、400mは9名で予選実施。1名に勝てば決勝と1組5人中3位で通過。1時間後の100m予選2組で2位となり午後の決勝に。ウォームアップ出来ない程の調子だったので400m決勝を棄権して臨んだ100mはゴール前で肉離れとなりましたが参加賞の3位でした。


バドミントンに参加していた倉田さんが3位、惜しくも奈々枝ちゃんは2位でしたが、日本チームは1日でメダル3つを獲得しました。

バドミントンシングルス決勝の市川さん・表彰台・シングル銅メダルの倉田さん


バドミントン ダブルス試合風景

最終日、ホテル近くのバドミントン会場へ、倉田さんと奈々枝ちゃんが組むミックスダブルスを応援しました。競技は休憩を十分に取りながら進行するため、空き時間にトランプをしながら過ごして準決勝に。準決勝は惜しくもイギリスに負けて3位となりましたが、倉田さんがダイビングするなど、会場を沸かせていました。


ガラパーティー

表彰式が20時過ぎに終わり、ホテルに戻り直ぐ着替えてガラパーティー会場へ向かう。既にガラパーティーは始まっており、大音響の響く最前列に座る。大会で初めてステーキが出てきましたが、ベリー・ウェルダンの牛肉はパサパサでした。座席の後ろでダンスが始まり、スピーカーの音も酷いため、顔見知りの選手に「マラガで会おう!」と伝えて日本に帰国しました。


大会前は倉田さんも私も残業続きで練習が出来ず、メダルなど想像出来ませんでしたが、奈々枝ちゃんの活躍もあり、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル3個という成績を残す事が出来ました。また、今大会に参加するにあたり、多くの方々にご協力を頂き感謝しております。今大会で得た経験を次回大会に生かして行きます。


次回の世界移植者スポーツ大会は2017年6月25日~7月2日にかけて、スペインのマラガにて開催が予定されています。


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