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レシピエントインタビュー

熊本赤十字病院レシピエントインタビュー Vol.2

川上順子さん(仮名) × 熊本赤十字病院 日髙悠嗣先生

2度目の連絡

献腎移植希望の登録はいつごろされたのですか。

川上さん
透析を始めてから2年後くらいに、熊本赤十字病院の腎友会の会長さんから、「献腎移植希望の登録はしますか?」と聞かれ、漠然と「します」と答え、登録したと思います。

登録後は移植についての情報収集をしましたか。

川上さん
登録はしましたが、移植は自分にはほど遠いものと思っていましたし、当時は仕事をしながら透析を受けていたので、時間的にも精神的にも余裕のない毎日で、腎移植に関する情報を積極的に得るようなことはしませんでした。

登録後、実際に移植手術を受けるまでの間に連絡を頂いたことはありましたか。

川上さん
登録から数年後に1度連絡を頂いたのですが、その時は手術には至りませんでした。それから約20年、一度も連絡はなく、もう連絡は来ないと思っていましたし、来たとしても、私の体は移植ができる状態ではないと思っていました。そのため、登録更新をやめようかと先生に相談していました。その矢先、2度目の連絡を頂いたのです。

連絡を頂いた時はどのような状況でしたか。

川上さん
ジムから帰って昼食を取り、新聞を読んで昼寝をしようかと思っていたら、病院から連絡がありました。「ドナーの方が出ました。優先順位は4番目ですので、後でまた連絡します。」とのことでした。ほどなくして再度電話があり、「今からすぐに入院の準備をして、救急外来に来てください」ということでしたので、妹に連絡して、病院に向かいました。
最初の電話の時はパニックで頭が真っ白になり、胸はドキドキ、足は震え、必死で携帯電話を握りしめていました。2度目の電話の時には、少し落ち着きを取り戻し、即答で、「はい、よろしくお願いします」と返事をして、すぐにバッグに荷物を詰め、入院の準備をしました。

その後、病院に着いてからのことは覚えていますか。

川上さん2

川上さん
病院に着くと、杉本コーディネーターが待っていてくれたので、彼女の顔を見て少しほっとしました。 その後、検査や手術の説明を受けました。先生の説明は聞いていたつもりだったのですが、「ハイリスク」という言葉しか頭に残らず、他の内容は全部飛んでいってしまいましたね(笑)。


日髙先生
もちろん手術におけるリスクについてはきちんと説明しましたが、川上さんの場合、透析歴が20数年ありましたが、血管の石灰化が少なく、長期間透析をされていたのに、こんなに良い状態で手術ができるのかと驚きました。本当に良い透析を長い間しっかりと続けていたからだと思います。

実際、透析歴が長い場合、献腎移植の連絡がきても手術ができない患者さんはいらっしゃるのですか。

日髙先生
透析導入後10数年経っている患者さんの中には、血管の石灰化が進んでいて手術が難しい方は実際いらっしゃいます。


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レシピエントインタビュー【献腎移植】