トップページ  >  インタビュー  >  レシピエントインタビュー  >  大西利哉さん

レシピエントインタビュー

大西利哉さん
移植種類: 生体腎移植
お名前: 大西利哉さん
ドナー: 奥様
移植後: 約2年(取材時)
病院: 兵庫医科大学病院
ドクター: 野島道生先生
取材日: 2013/12/16

兵庫県レシピエントインタビュー

「豆ちゃん」記念日

兵庫県レシピエントインタビュー第3回目は、約2年前に奥様がドナーとなり生体腎移植手術を受けられた、大西利哉さんです。
腹膜透析をされていた頃のお話や移植に至るまでの経緯、移植後の現在、充実した毎日を過ごされている様子などを、ご本人とドナーとなられた奥様からお聞きすることができました。

Keii
        

腹膜透析導入へ

透析治療を開始される前はどのような生活でしたか。

大西さん
小学校低学年くらいまでは、よく風邪を引いて熱を出したり、扁桃腺が腫れたりしていました。学校ではサッカーをするなど元気に過ごしていましたが、血圧が高く、収縮期血圧が210mmHgくらいになることもあり、血圧を測った先生にとても驚かれていました。
腎臓の低形成による腎性高血圧が見つかった14歳の頃に左腎を摘出した後も高血圧は治りませんでしたが、自覚症状もないため、血圧のコントロールはしていませんでした。
一方で、小さい頃から塩分の事はうるさく言われていましたので、減塩だけは身についていましたが、病院に行くと更に生活に制限を加えられるのではないかと敬遠気味で、腎不全が発覚するまで自由気ままに生活していました。
32歳の頃に風邪か何かで診察を受けた病院でIgA腎症と診断されました。IgA腎症と診断された後も、約15年間放置状態で、結局、45歳のときに保存療法が開始になり、47歳の時に腹膜透析導入となりました。

なぜ腹膜透析を選択されたのですか。

大西さん
自宅で仕事(動物病院を経営)をしているので、診療の合間の休憩時間に透析をすれば仕事にもあまり支障が出ないということで腹膜透析を選びました。


腎移植という治療選択

腎移植に関しての情報や知識は、いつ、どの様にして知りましたか。

大西さん

大西さん
腎移植という言葉は、1974年頃に県立西宮病院を受診した際に、「この病院では腎移植を行っているのよ」と、母から聞いて知っていました。
また、2003年(47歳の時)に兵庫医科大学病院で腹膜透析導入した際に、野島先生から、「腎移植という治療選択もありますよ」と言われましたが、当時は腹膜透析導入直後でそのことで頭がいっぱいであり、また移植についても、献腎移植がある、くらいの情報しか持っていませんでしたので、「とんでもありません」とお断りしました。
当時は腹膜透析で、「(腎臓内科の医師から腹膜透析で最長8年位は続けられると聞いていたので)これから8年はこれでいけるぞ」と思っていて、移植は透析の後にするものだとさえ思っていました。

まずは透析、移植はその後考えればいいだろう、と思われていたのですね。

大西さん
そういうことですね。移植という選択肢は全く頭の中にありませんでしたね。

その後、どのような経緯で移植医療について検討しようと思ったのですか。

大西さん
腹膜透析は8年が限界ということを導入当初より聞かされていましたが、腹膜透析導入6年目頃から、腎臓内科の主治医から、そろそろ血液透析を考えるように言われました。その頃、たまたま私たちの動物病院に来院された患者さんの中に、献腎移植で元気になられた方と、お父様からの腎提供で生体腎移植を受けられた方がいらっしゃり、彼女らから直接、腎移植についての色々なお話を伺い、そこで初めて夫婦間での生体腎移植が可能になっている事を知りました。
もし、自分の動物病院に偶然来院された移植経験者の方からお話を聞けなかったら、夫婦間で移植が出来ることも知らないままだったかもしれません。

そこで、野島先生にご相談に行かれたのですか。

大西さん
その時に色々と教えてくれた献腎移植をされた方がとてもお元気で、移植について熱心に私たちにお話しいただいたこともあり、腹膜透析6年目、そろそろ血液透析を考えるように言われ出した2009年に、野島先生のところに移植の相談に伺いました。
ドナーのリスクやレシピエントのリスクについて、小冊子を用いてお話しいただきました。血液型やHLAの適合性に関しては、今はあまり問題にならないことや、ドナーとレシピエントに問題がなければよほどのことがない限り移植は可能だと知りました。また、免疫抑制剤の移植腎への問題、レシピエントの発癌の可能性、感染症のリスク、移植腎の生着率についてもお話しいただきました。


野島先生

野島先生
私達のところでは、生体腎移植のドナーになることをお考えの方向けと、腎移植を受けられる方のための小冊子を作成していて、待ち時間にまずはそれを読んでもらっています。その後、移植コーディネーターの長池さんが、患者さんのこれまでの病歴などの医療情報をヒアリングします。そして、私の診察で、患者さんの医療情報に応じて、腎移植について細かい話をしています。そして最後に、患者さんのご年齢や性別に近いレシピエントやドナーの移植経験者の方の話を外来で聞いてもらっています。やはり経験者の方のお話が皆さんには大変ためになるようで、移植経験者の方の話を聞いた患者さんからは、「すごく良かった」という声を頻繁に耳にします。


お気に入り記事に登録

1   2   3   次へ >>

レシピエントインタビュー【夫婦間】