嬉しい反抗期

最近は親子喧嘩をよくするそうですが?

濱崎さん
雄太郎が、学校の提出物(宿題や課題)を期限までに出さなかったりすることがあるので、ついつい怒ってしまいます。
雄太郎に口うるさく言う私に対し、主人は「お母さん、手術が終わった時に何て言っていた?『雄太郎が生きているだけでいい、元気だったらそれでいい』と言ったでしょ?それを思い出しなさい。」と言ってきます(笑)。

北田先生
「移植していい子になりました。」という方が怪しいですよ。呼び出しを受けるくらい、やんちゃな方がいいですよ(笑)。

濱崎さん
そうですね。私に反抗出来るようになったのも、元気になった証拠だな、と思います。

北田先生
移植手術の時にはまだ話せなかった子供が成長して話せるようになったり、幼稚園・学校へ通うようになったり、移植後の子供の成長を見ることが出来るのは本当に嬉しいですね。反抗期を迎えたお子さんも、私の言う事は聞いてくれる事が多いですね(笑)。
雄太郎くんも、とにかく薬を飲むのを忘れては絶対に駄目だよ。

雄太郎くんは移植手術の経験を、夏休みの自由研究にまとめられ、北九州市中学校文化連盟から表彰もされたとお聞きしました。自由研究の内容を拝見しましたが、本当に素晴らしい内容ですね!

濱崎さん
夏休みの自由研究を何にしようかと話をしていた際、病院の先生に「自分の事を書けばいいんじゃない?」と言われ、退院前に雄太郎の検査データなどを病院からもらい、まとめました。

北田先生
雄太郎くんの自由研究は、当院のスタッフも見たのですが、皆その内容の素晴らしさに驚き、感動していました。

夏休みの自由研究

伝えたいメッセージ

雄太郎くん、これから移植を考えている人にメッセージを頂けますか?

雄太郎くん
僕は手術後、また、大好きな野球が出来るようになりました。僕と同じように腎臓病で苦しんでいる子に、移植をすればまた好きな事が出来るようになるよ、と伝えたいです。

元気になった雄太郎くん

これからお子さんの移植を検討されているお母さん、お父さんにメッセージを頂けますか?

濱崎さん
腎不全によって当たり前だと思っていたことが出来なくなっていた雄太郎が、移植手術によって、朝起きてご飯を食べ、学校に行き、というように当たり前の事が出来るようになりました。私達は北田先生に出会えた事、そして私自身の体も健康でドナーとなれた事に本当に感謝しています。
また、雄太郎を強く育てるきっかけを下さった先生にも本当に感謝しています。
雄太郎は、今回の移植手術の入院で、泣く事は一度もありませんでした。術前の痛みを伴う治療(免疫を落とす治療)もありましたが、嫌がる事や泣く事もなく乗り切る事が出来ました。私の麻酔を担当してくださった先生からも「息子さんは強いですね。普通、あの位の年齢のお子さんは手術の時には泣くか落ち込んでいる事が多いのですよ。」と言われました。やはり、雄太郎が小さい頃に「困難を迎えた時にしっかりと乗り越えられる子供に育てなさい。いろんな体験をさせて心の強い子供に育てなさい。」と病院の先生が私に言ってくださった事で、雄太郎の心は知らず知らずに強く育っていったのだと思いました。
いずれの先生との出会いも、運命的なものがありますが、正しい情報を得ることが出来た事によるところも大きいと思います。もしお子さんが雄太郎と同じような状況で悩んでいらっしゃるのであれば、是非積極的にセカンドオピニオンを求め、インターネットや色々な手段で情報を集め、正しい情報を得る努力をして欲しいと思います。
正しい情報を得る事で、お子さんの未来が大きく変わると思います。

最後に先生からもメッセージをお願いします。

北田先生
現在、腎移植は安全性の極めて高い医療になりました。腎不全で苦しんでいた子供さんも、移植手術後は普通の子とほぼ同様の生活を送る事が出来るようになります。身長が伸びるなど体の成長と、社会的な適応力を身につけていく心の成長にとって大事な時期に、普通の生活が送れるようになるという事は非常に大切な事です。もちろん様々な事情で移植が実現できないお子さんもいらっしゃいますが、もし移植手術が可能な状況があるのであれば、子供さんこそ将来の為に移植手術を受けて欲しいと思います。
雄太郎くん、お母さんとお父さんの愛情がいっぱい詰まっている腎臓をこれからもずっと大事にするんだよ!

皆さん