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レシピエントインタビュー

田村節子さん
移植種類: 生体腎移植
お名前: 田村節子さん
ドナー: ご主人
移植後: 約1年半(取材時)
病院: 高知医療センター
ドクター: 渋谷祐一先生
取材日: 2014/08/08

高知医療センター レシピエントインタビュー

楽しくマイナス20kg!

高知医療センター レシピエントインタビュー第4回目は、約1年半前、55歳の時にご主人がドナーとなり生体腎移植を受けられた、田村節子さんです。田村さんは46歳で糖尿病と診断されてから、約20kgの減量に成功しましたが、徐々に腎機能が悪化していきました。そして透析導入を考えていた矢先、ご主人の温かい申し出によって生体腎移植を受けることを決意されました。移植後は、自らのダイエットの経験も生かし、多くの人に、誰でも一生続けられる健康管理の方法を伝えていらっしゃいます。

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20kgの減量

病状が出始める前から、病状が出始め移植手術に至るまでの生活について教えてください。

田村さん
2004年、46歳の時に糖尿病と診断されましたが、当時は、「ただ痩せて、体重が減ればいい」と軽く考えていました。その2年後からフィットネスクラブに通うようになり、約20kgの減量に成功しました。しかし血圧は高いままでしたので、高知医療センターを受診したところ、「腎機能が悪化している」と言われました。ただ、毎日運動をしていたせいか、むくみなどはあまりありませんでした。
その後、だんだんと疲れやすくなり、クレアチニン値も上がっていきました。
2012年、54歳の秋に、腎臓内科の先生から、「移植を考えておいてください」と言われましたが、当時の私には透析以外は考えられず、家族にも移植については何も言えませんでした。
翌年になると、むくみがひどく体重も増え、階段を上るのもやっとという感じで、異常に寒がりになっていました。そして、主人の温かい申し出により、2013年5月に生体腎移植を受けました。

糖尿病と診断された時は、どのような状態でしたか。

田村さん
血圧が高く、当時は体重が80㎏近くありました。お酒は全然飲めないのですが、食べることが大好きで、甘いものは、嫌いなものが無いくらい何でも好きでしたね。運動は小さいころから大嫌いで、学生時代のクラブは、コーラス部や音楽部のようにすべて文化系でした。ずっとピアノをやっていましたので、手指を守るために、「バレーボールは禁止」というような言い訳をして(笑)、全く運動をしませんでした。

糖尿病と診断された後は、インスリン注射もしていたのですか。

田村さん

田村さん
いいえ、していません。血圧の薬だけ飲んでいました。それほど重症ではなかったので、体重が減れば糖尿病も治ると思い、フィットネスクラブに通うようになりました。以前は通い始めても、1カ月くらいしか続かないということの繰り返しでしたが、新たに通い始めたフィットネスクラブには、トレーナーがマンツーマンで付いてすべて指導してくれるというシステムがあり、継続することができました。トレーニングは、「これは、しごきなんじゃないか」と思うくらいにきつかったのですが、お金も払ってしまっているし、止められなかったですね(笑)。「とにかくあなたは筋肉が無いから」と、筋トレを一から毎日やらされました。そうしているうちに、ジャズダンスやエアロビクスもやるようになり、それが面白くて、はまってしまったのです。
そして、毎日のように通い続けていたところ、体重がガクンと20kg近く落ちました。それでも血圧は下がらなかったので、病院に行くと、「クレアチニンの値が悪いです」と言われ、紹介された高知医療センターで腎不全と診断されました。
それまでの体重を落とすための食事制限の内容と、病院の栄養士さんから指導された腎不全患者のための食事は、全く違いました。それまでは、運動しながら痩せるために、「タンパク質をしっかりと取ってください」と言われていたのに、今度は、「タンパク質は控えなければいけません」と言われました。そのため、「全然今までと話が違う、どうしたらいいの?」と混乱しましたね。

腎臓内科の先生からは運動に関しても指導がありましたか。

田村さん
最初に診ていただいていた腎臓内科の先生からは、「運動は禁忌」と言われたので、フィットネスクラブの健康運動指導士の方に相談したところ、「透析をしながら、ウォーキングマシーンで歩いている人のスライドを見たことがありますよ。先生によって、いろいろな考え方があるんじゃないですか?」と言ってくださいました。そのため、さすがに筋トレは止めましたが、有酸素運動や軽く歩くことは続けました。それから半年くらいたった時に腎臓内科の先生が変わり、その先生からは、「運動はしなさい」と言われたので、それからはずっと運動を続けています。

今は腎不全患者さんでも、「軽い運動はした方がいい」と言う先生も多いようですが、先生によって考え方が全く違ったということですね。食事指導はダイエットのための「低カロリー高タンパク」から腎不全患者さんのための「高カロリー低タンパク」に変わったのですね。

田村さん
そうです。腎不全食は、高カロリー低タンパクの食事ということでしたので、低タンパクの食材を取り寄せたりしました。当時は私だけ、パックに入っている低タンパクのご飯を食べていました。主人と子どもたちは、普通のお米を別に炊いて食べていましたね。ご飯以外にも、低タンパクのパスタなども取り寄せていましたが、1束700円もするのに、とても食べられるような味ではありませんでした(笑)。


娘さん

娘さん
私も当時、母の低タンパクのご飯を少しだけ食べてみたのですが、プラスチックかと思いました(笑)。「これ、食堂に並んでいるサンプルかな?」と思ったくらいです。


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