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レシピエントインタビュー

中村光子さん
移植種類: 生体腎移植
お名前: 中村光子さん
ドナー: ご主人
移植後: 約3年半(取材時)
病院: 愛知医科大学病院
ドクター: 小林孝彰先生、渡邉レシピエント移植コーディネーター
取材日: 2016/10/16

愛知医科大学病院レシピエントインタビュー

夫婦二人三脚で

愛知医科大学病院 レシピエントインタビュー第1回目は約3年半前にご主人がドナーとなり、生体腎移植を受けた中村光子さんです。中村さんは27歳の時に糖尿病を指摘されましたが、50代後半になり自覚症状が出始めるまでは、普通の生活を送っていました。しかし、60歳の時に突然呼吸困難となり病院に運ばれ、一命はとりとめたものの、その後は入院加療の日々が続くようになりました。2年後、なんとかして奥様を助けたいというご主人の強い思いによって生体腎移植を受けるまでのお話や、移植後に体力を取り戻し、ご主人と一緒に笑顔で外出できるようになった様子など、さまざまなお話をお聞きすることができました。

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糖尿病の怖さ

光子さんは27歳の時に糖尿病を指摘されたということですが、病状が出始める前はどのような生活でしたか。

光子さん(レシピエント)
27歳の時に糖尿病を指摘され、一時はインスリン治療もしていたのですが、自覚症状も無かったので、途中で止めてしまいました。インスリンを止めても体調に変化はなく、その後50歳くらいまでは特に異常も感じず、普通の生活を送っていました。

いつ頃から体調の変化があったのでしょうか。

光子さん
57歳頃から倦怠感を感じるようになり、食欲も無くなって雑炊やうどんを主食とするようになりました。その頃には炊事、洗濯などの家事をするのもつらくなっていました。59歳頃には、時々息苦しいと感じていましたが、主人から「病院へ行こうか」と言われても、病気が進行しているのが分かっていましたので、怖くて行けませんでした。その頃から主人が出勤した後は、自宅で寝ていることが多くなりました。そして60歳の時に突然呼吸困難となり、病院に救急搬送されました。

ご主人から見て、奥様の様子はいかがでしたか。

政二さん(ご主人・ドナー)
調子が悪そうな時はありましたが、そこまで状態が悪くなっているとは思いませんでした。
突然呼吸困難となり、救急搬送されて病院に着いた時には、妻の意識はほとんどありませんでした。後になって先生から、「あの時は本当に厳しい状況でしたね」と言われたことを覚えています。もう少し早く病院に連れていっていれば、救急搬送されるような状態にはならなかったのではないかと思います。


渡邉レシピエント移植コーディネーター
糖尿病治療は、早い段階から血糖をコントロールして合併症の発症を抑えることが大切ですが、自覚症状が乏しいので、治療開始が遅れてしまうことがあります。


光子さん
救急搬送された時は、肺に水が溜まっていたようで、結局10日間人工呼吸器を付け、水を抜きました。なんとか一命をとりとめたものの、その頃には糖尿病の合併症で、糖尿病網膜症、糖尿病腎症となっていました。
その後は、大腿骨を骨折し、救急搬送された病院で手術を受けたり、その病院の紹介で、別の大学病院で網膜剥離の手術を受けたりするなど、長期間に渡る入院と入院加療の日々が続きました。

大腿骨骨折の原因は何だったのですか。

光子さん

光子さん
ベッドから起き上がろうと思い、そのまま床にストンと座ってしまったところ、大腿骨にひびが入ってしまい、身動きが出来なくなってしまいました。翌日は紹介先の病院で網膜剥離の手術の予定でしたので、手術は一旦キャンセルし、4日間くらい安静にした後、大腿骨の手術を受け、30日間入院しました。
大腿骨の手術が終わると今度は網膜剥離の手術を受けました。1回手術した後は数日間うつ伏せ寝の状態を続け、その後また手術を受け、うつ伏せ寝をして、ということを5回繰り返しました。



政二さん
妻は網膜剥離の手術で、全部で77日間入院していました。レーザー治療を受けるのですが、手術後、網膜がしっかりとくっつくように、しばらくはうつ伏せで寝るのです。病院のベッドには頭の部分に穴が開いており、妻はそこに顔を入れて寝ていました。食事も下を向いて食べていましたね。

とても大変な手術だったのですね。

光子さん
でも、手術前は光が見える程度だったのですが、手術後は少し視力が回復し、うっすらとですが、見えるようになりました。今は大きい文字であればなんとか読むことができます。
ただ、視野がとても狭いので、初めてお会いした方にはまず、自分は目が悪くて視野が狭いということをお伝えするようにしています。


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レシピエントインタビュー【夫婦間】