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ドクターインタビュー

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北田先生インタビュー

 九州・沖縄地方を代表する移植外科医、北田秀久先生。
 北田先生が率いる九州大学病院の移植チームでは昨年、日本で初めて内視鏡下手術で膵腎を摘出する生体膵腎同時移植が成功した事でも有名です。
 今回は北田先生の、患者さん・移植医療に対する強い信念を感じる取材となりました。


-----九州・沖縄地方での症例数や特徴を教えてください。

 九州・沖縄地方全体の2010年の腎移植症例数は160前後です。私達九州大学での移植数はこのエリアでは最大で、昨年は72例でした。そのうち献腎移植は3例(膵腎1例)でした。また、私達九州大学病院移植チームは大学病院だけにとどまらず、各病院に出向して手術を行っております。私も沖縄の豊見城中央病院に移植手術の手伝いにほぼ毎月行っています。
 現在、大学では週2回手術を行っていますので、今年は80例を超す症例数となりそうです。また、九州大学での5年生着率は現在94~95%となっています。

----移植数が増えた理由としては何が挙げられますか。また、最近の患者さんに何か傾向はありますか。

 移植数が増えた理由としては、患者さん同士のつながりが大きいと思います。 初めて移植外来に来られる患者さんに必ず「なぜ移植をしたいと思ったのか?」をお尋ねするのですが、「移植を受けた人から聞いて」という患者さんが圧倒的に多いですね。患者さん同士あるいはインターネットで移植の情報を共有しているからだと思います。
 九州大学で移植を希望される初めての患者さんは基本的に全て私が診るようにしています。外来に来られる多くの方は移植の勉強をしてきてくださいます。しかし、私が具体的な話をしてから現状を知る方も多くいらっしゃいます。私は自分のメールアドレスをお渡しし、何か分からないことなどあった場合には連絡して頂く様お伝えしています。
 九州大学の最近の患者さんの傾向としては、透析を経ずに移植をされる方が増えており、約4人に1人の割合にまでなってきています。全国的にも同様の傾向にあるようです。また、小児(幼児)移植も増えました。お子さん、特に1歳~の幼児の移植はとても難しい手術ですが、積極的に取り組んでいます。

-----今後も腎移植は増えそうですね。

 私は「移植をいかにして増やすか」ということではなく、結果的に増えれば良いと思っています。まずは移植に関する情報を患者さんに正しく理解してもらう事が大変重要だと考えています。
 現在透析をしている方は移植の現状を知らずに透析をしている患者さんが殆どではないでしょうか。
 移植と透析、それぞれのメリット・デメリットをしっかりと説明し、正しい理解のもとで患者さん自身に選択をしていただいて、結果的に移植が増えれば嬉しいと思っています。



北田先生インタビューは3編に分けてお送りします。

北田秀久 先生
田邉先生 九州大学病院 臨床・腫瘍外科 診療講師
九州で唯一、脳死ドナーからの膵臓移植・膵腎同時移植・腎臓移植を実施する移植施設のチーフとして毎週の移植手術・他施設での手術指導など最前線で活躍しており、移植手術の執刀経験は数百例におよぶ。
九州一円より腎移植を希望される患者さんが集まり、日々臨床・研究活動に邁進している。