移植希望の登録へ

腎移植に関しての情報や知識は、いつ、どのようにして知ったのですか。

大川さん
主人が産婦人科を開業していることもあり、周囲に医師がおりましたので、移植に関しては以前から知っていました。また、透析導入した病院の先生からも移植に関するお話をお聞きしていました。

献腎移植希望の登録はいつごろされたのですか。

大川さん
40代後半に透析導入となりましたので、先生からも、「早く登録しておいた方がいい」と言われて、透析導入後、すぐに登録しました。
献腎移植希望登録の制度が変わる前でしたので、透析導入して2年後くらいに、1度移植の連絡をいただきました。その時は2番目というお話で移植には至らず、その後20年待機し、移植手術を受けました。

登録後2年で連絡があったので、「移植の機会は本当に来るのだ」と感じたのではないでしょうか。

大川さん
そうですね。でもその後は、長い期間連絡がありませんでしたので、「もう連絡をいただくことは無いのかな」と思っていました。実際に移植を受けた年には、あまりにも連絡が来ないので、もう登録の継続もやめようかと思っていたくらいでした。

なぜ登録の継続をやめようと思ったのですか。

大川さん
年齢が既に60代半ばになっていましたので、もちろん年齢制限はありませんが、「もう移植は難しいのではないか」と考えるようになっていました。
また、もし若い方の腎臓なのであれば、若い方にあげた方がいいという思いもありました。


今野先生
腎移植に際し、明確に何歳という年齢制限はありませんが、高齢になるといろいろと問題が出てきて、移植が難しいケースは実際にありますね。

献腎移植希望の登録後、腎移植の勉強会などには参加されましたか。

大川さん
八王子医療センターでのセミナーには2~3回参加しました。

先生、現在も腎移植の勉強会などは行っていらっしゃるのでしょうか。

今野先生

今野先生
当施設限定ではありませんが、市民公開講座などは継続して行っています。

現在、八王子医療センターでの献腎移植希望登録者は何人くらいいらっしゃいますか。

今野先生
約200名です。登録されている方には、2~3年前から手紙を出して、1年に1回、外来受診をしていただくよう促しています。ただ、きちんと来てくれているのは、全体の40%くらいですね。