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腎移植事典:移植後編

2. 移植腎を長くもたせるために重要なこと

2. 生活習慣病対策

移植後も糖尿病治療は必要なのでしょうか?

移植後も糖尿病治療は必要なのでしょうか?

そもそも糖尿病が原因で腎不全になる人が多くなっています。したがって腎移植を受ける人がもともと糖尿病ということはよくあります。このような場合は腎移植後も移植前と同じように糖尿病の管理が必要です。

腎移植後に初めて糖尿病を発症する人もいます。頻度的には2~5%前後で決して多くはありませんが、注意が必要です。もし発症しても免疫抑制剤の内服量が少なくなるとともに改善する人も少なくありません。

発症しにくくする工夫としては、食べ過ぎに注意すること、適度の運動でカロリーを消費することが必要です。特に体重の管理に注意して肥満にならないようにすることが必要です。また、どうしても血糖が高い場合は糖尿病の内服治療、ないしはインスリン療法が必要となりますが、インスリンの使用を必要とする頻度はかなり少なく1~3%程度であると考えられています。

肥満は移植腎にどのような影響があるのでしょうか?

肥満は移植腎にどのような影響があるのでしょうか?

肥満は移植後に限らず非常によくありません。肥満は腎機能の悪化をもたらしますし、高血圧、糖尿病などの強い誘因となります。肥満とならないように食事、運動には厳重に注意しましょう。

実は、腎移植後に患者さん自身ができる健康管理はそう多くはないのですが、この「肥満を防ぐ」ということが一番重要なポイントと言って差し支えないでしょう。

移植後の高血圧にはどのように対応するのでしょうか?

移植後の高血圧にはどのように対応するのでしょうか?

高血圧は適切に管理することが必要です。高血圧を指摘されたら、まずチェックすべきは体重です。肥満であれば当然血圧は上昇します。また、ストレスも大きな血圧上昇の誘因となりますので、ストレスについても気を付ける必要があります。

時に移植腎の腎動脈の狭さくが発生すると血圧が上昇することがあります。超音波検査でこのような腎動脈の狭さくは比較的容易に診断可能です。

また、まれですが、副腎といわれるホルモン産生臓器に腫瘍が発生して血圧が上昇することもあります。これも血液検査、CT、MRIなどの検査により診断可能です。

一方、これらの明らかな原因が認められない場合は、原因不明ということで、「本態性高血圧」となり、服薬によるコントロールが必要となります。服薬する薬剤についての詳細はここでは述べませんが、必ず主治医と相談して内服をしてください。血圧の目標は120/70前後を一応の目安としてください。

喫煙してもよいのでしょうか?

喫煙してもよいのでしょうか?

どのような理由があっても、全くよくありません。

発がん、肺疾患などの誘因となりますし、移植腎の寿命を短くします。腎機能悪化の重要なリスクファクターとしてよく知られています。

提供:腎泌尿器疾患研究所

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