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腎移植事典:移植後編

2. 移植腎を長くもたせるために重要なこと

4. 感染予防

ST合剤は内服した方がいいのでしょうか?

ご存じのように、腎移植後のニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)の予防にST合剤の内服は非常に有効です。ST合剤の内服により、ほぼ予防可能と考えても差し支えないでしょう。

私たちは、以前は術後6か月までは、ST合剤内服を必須にしており6か月以降は中止していました。しかし、近年、免疫抑制剤が強力になっていることから移植後5年以上のかなりの時間がたってもニューモシスチス肺炎(カリニ肺炎)を発症する人が見られるため、現時点では長期にわたる内服をお勧めしています。通常は、週3回、1回1錠を原則としています(週に3錠となります)。

また、ST合剤内服で移植腎機能が悪化すると考えている人もいますが、この程度の量ではまったく問題はありません。

インフルエンザワクチンは接種していいのでしょうか

インフルエンザワクチンは接種していいのでしょうか

接種するべきです。

ただ、ワクチンを接種しているからといって感染しないわけではありません。発熱などインフルエンザを疑うときはためらわずに病院に行き検査、投薬を受けるべきです。

ほかのワクチンは接種する必要があるのでしょうか?

ほかのワクチンは接種する必要があるのでしょうか?

必要なワクチン類は接種するべきです。ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンがありますが、通常不活化ワクチンは問題ないものの生ワクチンの接種は、感染が発症してしまう可能性があることから勧められていません。

肺炎球菌ワクチンはできれば5年に1回ぐらいの接種が勧められます。

水痘なども一度かかった場合は通常2回かかることはありませんが、免疫抑制下では再感染することもあります。しかし、水痘ワクチンは生ワクチンであるため免疫抑制下では通常ワクチン接種は勧められていません。したがって、ワクチンを接種したり、一度罹り、通常2回は罹らないといわれているような感染症でも感染することがあるので、注意が必要です。よくわからないときは主治医にすぐに相談してください。

また、子供が感染症にかかった場合は、再度感染することもあり得るために主治医に相談することが必要です。特に、水痘は重症化することもあるため自分の子供が感染した時は予防的な薬剤投与を受けるなど、厳重な注意が必要です。

提供:腎泌尿器疾患研究所

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