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腎移植とは

 腎移植とは腎不全(腎臓の働きが30%以下)になった患者さんが受ける治療法として優れた治療法です。手術で元気な腎臓を移植することによって腎臓の機能を回復させることができます。

 これまでは、透析療法(血液透析や腹膜透析)を受けてから移植をする方が圧倒的でしたが、最近では透析期間をなるべく短くしたほうが、予後がよりいいということで、透析療法を受けずに移植をする方も増えてきました。

 腎移植の一番のメリットとしては、透析療法に比べ、制限が少なく健康なときとほとんど同じ様な生活ができることです。移植後に元気になったことで、スポーツや仕事などで大勢の方が活躍していらっしゃいます。

 しかし、腎臓の提供者がいないと移植手術を受けることはできません。
腎移植には親、子、兄弟などの血縁者や配偶者から腎臓の提供を受ける生体腎移植と亡くなった方から腎臓の提供を受ける献腎移植がありますが、日本では欧米に比べて亡くなった方からの腎臓の提供が少なく、生体腎移植が全体の8割以上を占めています。

 日本での腎移植は1956年に始まり、いくつかの困難も乗り越えながら徐々に件数を伸ばし、2010年には約1500例に及ぶ手術が行われるようになりました。

 その成績は「生着率」といわれる、移植してから臓器が機能している割合が指標になっており、日本の腎移植の5年生着率(5年間移植した腎臓が機能していること)は生体腎移植では80%を越え、世界水準を上回る成績です。さらに、2001年以降に移植を受けた方に限れば、生体腎移植の5年生着率は90%以上、施設によっては95%を越えるところもあるなど、かなり成績もよくなってきています。

監修:東京女子医科大学 泌尿器科 主任教授 田邉一成 先生




MediPress編集部

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