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若井 幸子先生 コラム


CKD (Chronic Kidney Disease)とは慢性腎臓病という意味です。完全に腎臓病が進行する前に腎臓病の早期診断をおこない早期治療するための手引きとして2009年に慢性腎臓病(CKD)のガイドラインが提唱されました。

CKDの定義は、血尿、蛋白尿があり腎機能の低下(大体、正常の60%以下)が認められる場合をいいます。
これまでは腎機能はクレアチニン(Cr)で評価していましたが、Cr・年齢・性から推算式により算出されたeGFRという数値で評価することになりました。eGFRによりステージ分類をしています。

いままで、腎機能が正常と思われていた人もCKDになっているという、新しい疾患概念が突然登場したのです。CKDは心疾患、脳血管障害のリスクファクターなることと、罹患人口の多さから注目され、日本腎臓学会のPRもあり、近年マスコミでも取り上げられています。
腎臓の尿のろ過器である「糸球体」といわれる部位は、腎炎や拒絶反応で障害されるだけでなく、高血圧や高たんぱく質・過剰な塩分摂取などでも障害されます。メタボや肥満、高血圧、喫煙、血糖、尿酸、コレステロールなどの動脈硬化危険因子だけでも血管の塊である腎臓は機能が低下するということです。

近年、免疫抑制剤の進歩により、拒絶反応がコントロールでき、腎移植の生着率が上昇して長期の患者さんが増えてきました。レシピエントはもちろん、ドナーの方も、ご自分のeGFRを確認して、血圧、LDLコレステロールなどにも注意を払い、適切な食生活や血圧のコントロールを行うことが腎機能を保持する助けとなります。このようなアドバイスは腎内科医の領域になりますので、ご相談ください。

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