トップページ  >  インタビュー  >  ドクターインタビュー  >  九州大学病院 胆道・膵臓・膵臓移植・腎臓移植外科 助教 岡部安博先生、加来啓三先生 

ドクターインタビュー

今後の取組みと患者さんへのメッセージ

-----移植医療の啓発のために市民公開講座も行われているようですが、今後も継続して開催されるのですか。

加来先生2

加来先生
もちろん今後も移植医療の発展のために、市民公開講座なども含めた啓発活動を行っていかなければならないと思っています。腎臓内科の先生にもご協力頂きながら、多くの人に正しい情報を提供する場を作っていきたいと思います。
また、昨年くらいから、他施設の腎臓内科と積極的に交流を持つようにしていますので、他施設からの患者さんの紹介も増えました。このように、医療者同士が顔と顔を合わせて関係を構築していくことも大切だと思っています。


-----その他にもチームとして注力されていることはありますか。

岡部先生
臓器提供は、本来は生体ドナーからではなく、心停止・脳死ドナーからが理想ですので、臓器移植、臓器提供を推進する取組みにも力を入れています。県内での臓器移植推進の会議を行っていますし、昨年、院内にドナーコーディネーターを配置することができ、先日は脳死下小児臓器提供のシミュレーションを行いました。病院全体としても臓器提供の取組みを積極的に行い、九州大学や県内での臓器提供が増えれば、全国の臓器提供の動きにも影響を与えられるのではないかと思っています。
また、小児腎移植は、九州エリアでも行っている施設が少ないので、小児の腎不全患者さんとそのご家族が、当院で安心して移植手術を受けられるよう、泌尿器科や小児科と共に万全の体制を整えています。
基本的には、体重10kg、身長80cmを超えたお子さんであれば移植を受けられますが、その基準に達していない場合は、小児科で腹膜透析をしながら成長を待ち、移植を行っています。小児腎移植は、手術は私たちが行いますが、移植前後の管理は、外科的な対応を除いて小児科の先生にお任せしています。

-----腎移植を受けたお子さんが元気に成長していく様子をみるのは、とても嬉しいですね。

加来先生
そうですね。移植時は小学生だったお子さんが、高校野球をするようになったり、大学受験の時期を迎えたりすると、移植医療が少しは役に立てたのかなと思い、感慨深くなります。

-----今後、さらに注力していきたいことはどのようなことですか。

岡部先生
患者さんが安全、安心を感じる医療を私たちが提供し続けなければならないと思っています。そのためにも、私たちが常に知識も技術もアップデートし、安全な手術をするための努力を続け、良い治療成績を出さなければなりません。志のあるメンバーと一緒に努力を続けていきたいと思っています。

-----岡部先生個人として取り組んでいきたいことはありますか。

岡部先生
チームの目標でもありますが、個人の目標としても、今後の移植医療を担う移植医を育てていきたいと思っています。将来、外科医としてやっていける技能を身につけてもらいつつ、移植も十分に経験してほしい。移植診療を通して熱い気持ちを持った外科医を育てていく中で、私たちのように移植を専門にやってくれる人が出てくればいいと思っています。

-----加来先生はいかがでしょうか。

加来先生
私も後輩の移植医が増えることで、日本の移植医療がさらに発展してほしいと思っています。私自身もさまざまなめぐり合わせによって移植医療の世界に入りました。大変なことも多いですが、とてもやりがいを感じています。移植医療を覗いてもらい、少しでも興味があれば入ってみてほしいと思います。九州大学発の移植医が増えることが私の願いです。

-----今後を担う医師を育てることは本当に大事ですね。

岡部先生
それが結局は患者さんのためになると思っています。志の高い、しっかりとした知識、技術のある医師を育てることが私たちの責務です。

-----最後に、現在移植を検討している患者さんや、そのご家族にメッセージをお願いします。

加来先生
まずは移植という治療について知ることが大切だと思います。そして、一歩踏み出し当院に連絡していただければ、後は私たちがしっかりサポートします。安心してご相談ください。


岡部先生
実際に移植するかどうかは別にして、もし移植に興味をお持ちなのであれば、まずは当院のレシピエント移植コーディネーターに連絡をしてください。疑問に思っていることや、不安を解消していただき、移植について正しく知った上で、どの治療を選択するかを判断していただきたいと思います。
当院では医師、レシピエント移植コーディネーター、その他の医療スタッフも含め、患者さんを万全の体制で迎えることができますので、安心してご相談ください。


先生と九州大学病院

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