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レシピエントインタビュー

小泉武嗣さん
移植種類: 生体腎移植
お名前: 小泉武嗣さん
ドナー: お母様
移植後: 約18年(取材時)
病院: 高知医療センター
ドクター: 渋谷祐一先生
取材日: 2014/08/08

高知医療センター レシピエントインタビュー

輝くエースランナー

高知医療センター レシピエントインタビュー第2回目は約18年前、35歳の時にお母様がドナーとなり生体腎移植を受けられた、小泉武嗣さんです。小泉さんは腹膜透析を受けていたころから弁護士として仕事を続けられ、移植後18年の現在も、お仕事はもちろんのこと、フルマラソンでも好成績を残されています。大変忙しく充実した毎日を過ごしていらっしゃる小泉さんから、たくさんの元気の秘訣をお聞きすることができました。

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突然の診断

病状が出始め移植手術に至るまでは、どのような経過だったのでしょうか。

小泉さん
26歳の時に健康診断で腎機能の低下が発覚し、腎生検を受けたところ、糸球体腎炎と診断されました。その後、32歳で腹膜透析導入となったころには、疲れやすく、むくみも感じるようになっていました。腹膜透析導入後、数年すると体に時々かゆみを感じ、また貧血症状も出るようになり、35歳の時に生体腎移植手術を受けました。

26歳で糸球体腎炎と診断されるまでは、特に症状などは無かったのでしょうか。

小泉さん

小泉さん
何もありませんでした。病気とは無縁の生活をしていましたので、学生時代は卓球などのスポーツもやっていました。

本当に突然の診断だったのですね。

小泉さん
そうですね。司法試験に受かり、司法修習生になる際の健康診断で、「血液検査で異常があります」と言われ、調べていただいたところ、糸球体腎炎であることが分かりました。司法試験に受かるまで、5年間の浪人生活をしていたので、その間は健康診断の機会がありませんでした。また、自覚症状もありませんでしたので、「いつ、なぜ、腎炎になったのか」、自分でもいまだに分かりません。

やはり司法試験のような大変な試験の受験勉強は、体にも負担がかかっているのかもしれませんね。

小泉さん
1年に1度しかチャンスがありませんので、1回落ちると、またもう1年ということで、ストレスもかかっていたのだと思います。

糸球体腎炎と診断されてから、腹膜透析導入までの約6年間は、保存療法を行っていらっしゃったのですか。

小泉さん
はい。仕事を続けながら保存療法を行っていました。塩分摂取量を抑えるなどの食事の制限はありましたが、自分ではあまりきついとは思っていませんでした。

透析導入の際に、腹膜透析を選ばれたのはなぜでしょうか。

小泉さん
弁護士の仕事を続ける上でも、腹膜透析の方が血液透析に比べて時間が自由に使えるということで、選択しました。
腹膜透析導入後は、昼休みを少し長めに1時間15分くらい取って、一旦自宅に戻り、20~30分くらいで透析液のバッグ交換を行い、20分くらいで食事をして、また仕事に戻るという感じでした。

腹膜透析治療は、順調でしたか。

小泉さん
移植前には少しかゆみの症状が出てきており、貧血もありましたが、それ以外は特にトラブルもなく順調でした。ただ、透析導入後は、仕事が終わると疲れて寝るだけという生活でしたね。


母の愛情

移植に関しての情報や知識は、いつ、どのようにして得たのですか。

小泉さん
透析導入前後に、透析クリニックでパンフレットなどを見て知りました。ただ、具体的な話を聞いたわけではなく、「そういう治療法もあるんだ」と漠然と知ったという程度です。

移植手術を受けようと思ったきっかけについて教えてください。

小泉さん
ドナーである母から声を掛けてもらったのが、きっかけです。

お母様は、どのような流れでドナーとして申し出てくれたのでしょうか。

小泉さん
当時私は、結婚して子どもが生まれ、仕事も駆け出しでどんどん増えてきており、「その日、その日」という感じで、先のことは何も考えられない状況でした。将来を真剣に考えるのが少し怖かったですね。移植について母と話をしたことはありませんでしたが、母は近所に住んでおりましたので、そのような私の状況を見かねて申し出てくれたのだと思います。

移植担当医と、初めて移植について話したのはいつごろですか。また、その時にはどのような話がありましたか。

小泉さん
1993年、腹膜透析を開始したころに、高知県立中央病院(現 高知医療センター)の堀見忠司先生(現 高知県腎バンク協会理事長、高知医療センター名誉院長)から移植についての話をお聞きしました。先生から、「手術はまかせてください」と言われ、安心してお任せしようと思ったのを覚えています。

移植手術を受けるに際し、お母様とはどのようなお話をされましたか。

小泉さん
母に、「ありがとう」と声を掛け、母からも、「手術に向けてがんばろう」という言葉を貰いました。

母・兄・妹との旅行

移植手術に対しての不安などはありましたか。

小泉さん
私はあまりマイナス面を考えず、「うまくいくはずだ」と自分に言い聞かせるタイプなので、特に不安はありませんでした。それと、母と一緒に初めて外来に行った際に、おそらく移植後の患者さんだと思われる方が、「大丈夫だよ」と声をかけてくれ、その言葉でとても安心したのを覚えています。あれからもう18年もたちますので記憶も曖昧ですが、そのことが深く印象に残っています。

移植手術が決まってから、実際の手術までの期間はどのくらいでしたか。またその期間の生活で特に気を付けていたことがあれば教えてください。

小泉さん
手術が決まってから、実際の手術までは3カ月くらいでした。その間は、体調を整えることや仕事の調整をしていました。当時は勤務弁護士でしたので、事務所と話をして、少し仕事をセーブするようにしていました。

そして、無事移植手術を終えられたわけですが、その時の心境を教えてください。

小泉さん
生まれ変わったような心境でした。「これで、元気になれるんだ」とか、そのようなことをいろいろと思いましたね。

手術後の経過はどうでしたか。

小泉さん
とても順調でした。

実際の入院期間はどれくらいでしたか。

小泉さん
1カ月くらいだったと思います。

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レシピエントインタビュー【親子間】