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レシピエントインタビュー

愛知医科大学病院レシピエントインタビュー Vol.2

山本康平さん × 愛知医科大学病院 小林孝彰先生、渡邉レシピエント移植コーディネーター

移植後の喜び

移植後、一番うれしかったことはどのようなことですか。

康平さん
透析から開放されて、苦痛がなくなり、時間的余裕ができたことです。
透析病院までは、車で片道40分かかりましたので、透析の日は全部で6時間くらい時間が取られていました。また、透析中の後半2時間過ぎたあたりから、血圧が低下したり、足がつったりしてとてもつらかったです。移植によって、透析の苦痛と時間の拘束から解放され、本当にうれしいです。


正美さん
私にとって一番うれしかったことは、主人が自力で排尿できたことです。30年以上使われていなかった膀胱や尿管がきちんと機能して、25cc前後ですが、自力で排尿できたことが奇跡のように感じました。病院のシャワー室で、主人の着替えを手伝っていた際、腰が痛くてかがめない主人の脚を私が拭いてあげていると、私の頭の上にぼたぼたと尿が漏れてきたことがありましたが、それさえもうれしく感じ、本当にありがたいと思いました。


康平さん
私の膀胱はかなり小さくなってしまっていたので、今もまだ1回の排尿量が少なく、夜もトイレのために何回か起きることがありますが、苦にはなりません。むしろ、透析中は毎晩睡眠薬を服用しないと眠れなかったのですが、移植後は睡眠薬が必要無くなったので、それも良かったです。
また、透析中はローヤルゼリー、セサミン、プロポリスなど、ありとあらゆるサプリメントをたくさん飲んでいたのですが、移植チームの先生から、「そんなに体に良いものなら、私が飲んでいますよ。サプリメントは何も飲まなくていいです。」と言われ、それ以降、何も飲まなくなりました。しかも飲まなくなっても、全く体調に変化がないですね(笑)。


移植後の誕生日のお祝い


腎提供後の日常生活ではどのようなことに気を付けていますか。

正美さん
今はとにかく塩分を取り過ぎないように気を付けています。私も主人と同じものを食べていますが、検査で塩分摂取量を測ると、私のデータの方が高いので、主人からは、「お前の体はもう塩漬けになっているんだよ」と言われています(笑)。そのため、以前はお漬物や、みそ汁などの汁物も好きだったのですが、移植後は食べないように、飲まないようにしています。また主人と一緒に水分も十分に取るようにしています。


渡邉コーディネーター
当院では、ドナーの方も尿から塩分摂取推定量を測り、結果をもとにいろいろとアドバイスをしています。

移植後の服薬や、血圧、体重等の管理はどのように行っていますか。

康平さん
薬の服用や水分摂取に関しては、妻が管理してくれることもあり、きちんとできています。また、血圧、体重、体温などは毎朝起床後に測っています。


正美さん
私は主人が透析をしていたころは、主人が何の薬を服用しているか知りませんでしたし、主人が自主的にしっかりと管理していたので、口を出すまいと思っていました。
しかし、移植後、退院したばかりで主人の体力が無かったころは、大量の薬の服用管理ができませんでしたので、私が管理するようになりました。今は私が毎晩、翌日服用する分を箱に入れて、飲んでもらっています。
今後は、私はできるだけ手を引いて、主人が自分でやるようにしてもらいたいのですが、なかなか私の思うようには動いてもらえないですね(笑)。

今後はどのようなことをやりたいですか。

水明館(下呂温泉)にて

康平さん
妻と一緒に、伊豆などに2泊以上の旅行をしたいと思います。


正美さん
先日は主人と水明館(下呂温泉:岐阜県下呂市)に行きました。以前は旅行から帰ると、すぐに透析に行かなければならなかったのですが、移植後はその必要がなくなり、私も気持ちがとても楽になりました。これからも主人と一緒にいろいろな所に出掛けたいです。


移植を検討されている方へのメッセージ

愛知医大で腎移植を受けられて、いかがでしたか。

康平さん
愛知医大の腎移植チームの先生は、私が透析を受けていた病院にも来られていたので、以前から面識があり、とても安心感がありました。また、先生たちのチームワークがとても良く、何でも相談しやすい雰囲気があり、この病院で移植を受けて本当に良かったと思いました。
移植後も、何かあると先生がすぐに家に電話をくださいますし、診察の際も、とても丁寧に検査データを見ながら対応してくださいます。本当に感謝しています。


正美さん
こちらの病院の腎移植チームには、さまざまな年代の先生が4名いらっしゃるのですが、どの先生に質問しても、その方の判断で的確な答えをいただけます。別の先生にお伝えしていたこともきちんと把握してくださっているので、若い先生も含めて本当に頼りがいがあります。
また、移植コーディネーターの渡邉さんが移植の相談をする時から居てくださったので、とても安心感がありました。移植の入院の際、病室に渡邉さんが笑顔で来てくださると、女神様が来てくれたように思ったくらいです。今でも困った時に電話をすると、すぐ対応してくださいますので、本当に感謝しています。

もし移植を検討している方がいらっしゃったら、勧めますか。

ご夫妻

正美さん
その方の家庭環境や、その時の状況などがありますので、安易に移植した方がいいとは言えませんが、もしドナーとなっていただける方がいらっしゃり、ご自身が納得でき、検査を受けて移植が可能だと判断されたのであれば、先生方を信頼してチャレンジしていただきたいと思います。


康平さん
透析歴が短く、年齢が若いほど、移植後の回復も順調にいくと思います。私は透析歴も年齢も、移植ができる限界だったと思います。先生からは、「30何年も透析を受けていて、移植ができるということが奇跡みたいなものだ」と言われました。
移植を検討しているのであれば、移植をされた方や、先生のお話を聞いて、少しでも早く決断されることをお勧めします。

渡邉さんから、ご高齢の患者さんや透析歴が長い患者さんで、移植をお考えの方にメッセージをお願いします。

渡邉コーディネーター
特に高齢の患者さんの場合、体の状態は個人差がかなり大きく、中には移植が難しい患者さんもいらっしゃいます。山本さんがこの年齢で移植ができたのは、きちんとした透析を受け、自己管理もしっかりされていたからだと思います。
移植が受けられるかどうかは、検査をしてみないと分かりませんので、透析歴が長くても、年齢が高くても、もし腎移植を検討したいということであれば、ぜひ一度相談にお越しいただければと思います。


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