くすり事典

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腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

免疫抑制薬(注射薬)

リツキサン

一般名
リツキシマブ
製薬会社
全薬工業株式会社 中外製薬株式会社
この薬の作用
CD20陽性と呼ばれる特定のB細胞(リンパ球)とB細胞性リンパ腫細胞を破壊することで、これらの細胞の増殖を抑えます。
この薬の効果
通常、非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病、リンパ増殖性疾患、多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎、難治性のネフローゼ症候群、慢性特発性血小板減少性紫斑病の治療およびABO血液型不適合腎移植・肝移植における抗体関連型拒絶反応の抑制に用いられます。
この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、発熱、吐き気、食欲減退、口内炎、味覚異常、寒気、かゆみ、結膜炎、頭痛、ほてり、湿疹、発疹、血圧上昇、頻脈、多汗、感染症、虚脱/倦怠感、吐き気、寝汗、尿路感染、呼吸困難、口腔咽頭不快感、嘔吐、低体温、感覚鈍麻、鼻咽頭炎、下痢、便秘、低血圧、斑状丘疹状皮疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
次のような方は使う前に必ず医師と薬剤師に伝えてください
    ・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。B型肝炎にかかっている、または過去にかかっていたことがある。感染症(敗血症、肺炎、ウイルス感染)にかかっている。心機能、肺機能に異常がある、または過去に異常があった。骨髄機能抑制がある。
    ・妊娠または授乳中。
    ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。


    参考:リツキサン点滴静注100mgくすりのしおり(2019年3月改訂)


    <監修>
    北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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