くすり事典

くすり事典

腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

感染予防、治療薬

バクタ

一般名
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
製薬会社
塩野義製薬株式会社
この薬の作用
微生物体内における葉酸の生合成を阻害する成分と、葉酸の活性化を阻害する成分の2つの有効成分が配合された、ST合剤と呼ばれる抗菌剤です。
この薬の効果
通常、他剤が無効または使用できない場合の呼吸器感染症、尿路感染症、腸炎、腸チフスなどの一般感染症の治療、およびニューモシスチス肺炎の治療と発症抑制に使用されます。
この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、発疹、かゆみ、紅斑、水疱、蕁麻疹、光線過敏症(日光による過度の日焼け、かゆみ、色素沈着)、頭痛、めまい・ふらふら感、しびれ感、震え、脱力・倦怠感、うとうと状態、血便などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
次のような方は使う前に必ず医師と薬剤師に伝えてください
    ・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギ―症状が出たことがある。肝障害、腎障害、感染症がある。
    ・妊娠、妊娠している可能性がある、または授乳中。
    ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
生活上の注意点
授乳中の方は、この薬を飲んでいる間は授乳を避けてください。


参考:バクタ配合錠 くすりのしおり(2014年2月改訂)


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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