くすり事典

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腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

降圧薬(高血圧治療薬)

α2刺激薬

商品名
【先発医薬品】カタプレス、ワイテンス など
【後発医薬品】メチルドバ など
この薬の作用
・交感神経の活動が活発になると、血管が収縮して血圧が上がります。中枢(脳など)には交感神経に関わるα2受容体というものがあり、これを刺激すると、交感神経の活動を抑えられ、血管が広がり血圧が下がります。
・α2刺激薬は、α2受容体に選択的に作用し、交感神経を抑制することにより、末梢血管を拡張させて血圧を下げます。
・慢性腎臓病(CKD)に積極的に用いる根拠はありませんが、他の降圧薬と併用して降圧目標達成のために使用されます。
この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、眠気、めまい、ふらつき、倦怠感、徐脈、起立性低血圧、発疹、頭痛・頭重、口喝、腹部不快感、食欲不振などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。


参考:今日の治療薬2019


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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