くすり事典

くすり事典

腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

利尿薬

ループ利尿薬

商品名
【先発医薬品】ラシックス、オイテンシン、ルネトロン、ダイアート、ルプラック など
【後発医薬品】フロセミド、アゾセミド、トラセミド など
この薬の作用

・腎臓の尿細管にある、ヘレンループにおける水分移動(ナトリウム(Na)、クロール(Cl)の再吸収)を抑制することにより利尿作用を示し、さらに利尿による循環血流量の減少などにより血圧を下げます。

ループ利尿薬

・利尿目的では第一選択薬となります。薬剤によって作用時間が異なります。

この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、低カリウム血症、低クロール症候群、アルカローシス、胃腸障害、聴力障害、顆粒球減少症、紫斑症、高尿酸血症、耐糖能低下、骨量減少、過敏症 などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。


参考:今日の治療薬2019


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

その他の薬を見る

腎移植病院情報~全国の病院を紹介します
アクセスランキング

※直近6ヶ月間(2024/6/12〜2024/12/12)の新規掲載記事の中から、直近1週間で最も読まれたトップ3を表示しています。