免疫抑制薬(内服薬)
アザニン
- 一般名
- アザチオプリン
- 製薬会社
- 田辺三菱製薬株式会社
- この薬の作用
- 核酸合成を阻害することにより免疫抑制作用をあらわします。臓器移植後の拒絶反応を抑えることによって、移植した臓器の生着を促し、移植した臓器の機能を発現しやすくします。
- この薬の効果
- 通常、臓器移植(腎移植、肝移植、心移植、肺移植)における拒絶反応の抑制に用いられます。
- この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、発疹、血管炎、腎機能障害、全身倦怠感、筋痛、関節痛、発熱、寒気、めまい、下痢、膵炎、脱毛などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
※薬には効果だけでなく副作用があります。医師は薬の有効性を最大限に生かし、副作用を最小限にとどめるように用法・用量を調節しています。勝手に服用をやめたり、服用量を減らしたりすると、薬の有効性と副作用のバランスをくずすおそれがあります。必ず医師の指示に従って服用してください。 気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
- 次のような方は使う前に必ず医師と薬剤師に伝えてください
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・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。白血球数が3,000/㎣以下である。骨髄機能抑制、感染症、出血性素因、肝機能障害、腎不全、水痘がある。
・妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中。
・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
- 生活上の注意点
- ・日光や紫外線による皮膚癌の危険性を避けるため、UVカット素材の衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
・骨髄機能の低下や、肝機能障害などの重篤な副作用があらわれることがあります。飲み始めは原則として1~2週間に一度、その後も頻回に血液、肝臓、腎臓などの働きを調べることがあります。その場合には指定された日時に検査を受けてください。
・本人あるいはパートナーの方がこの薬を使用している間は、妊娠しないように注意してください。また、この薬を使用している間に妊娠がわかった場合には、すぐに医師に相談してください。妊娠を希望する場合も、医師に相談してください。
- 併用禁忌
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併用禁忌:飲み合わせの悪い薬です。併用した場合、作用の減弱、副作用の増強などを引き起こすおそれがあります。
・生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)
・フェブキソスタット(フェブリク) トピロキソスタット (トピロリック、ウリアデック)
参考:アザニン錠50mg[移植]くすりのしおり(2018年5月改訂)
アザニン®錠50mg添付文書(2019年2月改訂)
<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
※薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。