くすり事典

くすり事典

腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

免疫抑制薬(内服薬)

サーティカン

サーティカン

サーティカン錠0.25㎎

サーティカン

サーティカン錠0.25㎎(包装)

サーティカン

サーティカン錠0.75㎎

サーティカン

サーティカン錠0.75㎎(包装)

※他、0.5㎎の剤形もあります。

一般名
エベロリムス
製薬会社
ノバルティス ファーマ株式会社
この薬の作用
免疫にかかわるT細胞の増殖を抑制して異常な免疫反応を抑えます。
この薬の効果
通常、移植した心臓や腎臓、肝臓に対する拒絶反応を抑制するために使用されます。
この薬の主な副作用・使用上の注意点

主な副作用として、鼻咽頭炎、発熱、高血圧などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。

※薬には効果だけでなく副作用があります。医師は薬の有効性を最大限に生かし、副作用を最小限にとどめるように用法・用量を調節しています。勝手に服用をやめたり、服用量を減らしたりすると、薬の有効性と副作用のバランスをくずすおそれがあります。必ず医師の指示に従って服用してください。 気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。

次のような方は使う前に必ず医師と薬剤師に伝えてください
    ・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
    ・妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中。
    ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
生活上の注意点
・この薬を飲んでいると、免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがあります。まめに手を洗ったり、うがい、歯みがきをして清潔に心がけてください。
・予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
・グレープフルーツジュースと一緒に飲むとこの薬の作用が強く出ることや、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品と一緒に飲むとこの薬の作用が弱くなることが知られていますので、避けてください。
併用禁忌
    併用禁忌:飲み合わせの悪い薬です。併用した場合、作用の減弱、副作用の増強などを引き起こすおそれがあります。
    ・生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、 乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥 BCG等)


    参考:サーティカン錠0.25mgくすりのしおり(2018年2月改訂)
       サーティカン®錠0.25mg、0.5mg、0.75mg添付文書(2019年7月改訂)



    <監修>
    北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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