くすり事典

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腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

糖尿病治療薬

インスリン製剤

商品名
【先発医薬品】ノボラピッド、ヒューマログ、アピドラ、ライゾデグ、ランタス、レベミル、トレシーバ、ノボリンR、ヒューマリンR、ノボリンN、ヒューマリンN など
この薬の作用

・インスリンは、血糖を下げる唯一のホルモンで、膵臓のβ細胞から分泌されます。
・インスリン製剤は、インスリンを含有した注射製剤で、体内で不足しているインスリンを投与することで、血糖値を下げ、糖尿病による合併症を防ぎます。
・インスリン製剤は大きく分けて、インスリンアナログ製剤とヒトインスリン製剤の2種類があります。
・インスリンアナログ製剤は、インスリンと同じ生理作用を持ち、体内におけるインスリンの作用時間などを調節したもので、超速効型、混合型/二相性、配合溶解、持効型溶解があります。
・ヒトインスリン製剤は、微生物によってヒト型のインスリンを産生させ、精製などを行い製剤化したもので、速攻型と中間型などがあります。

腎移植後の糖尿病については、ドクターコラム「腎移植後の糖尿病の治療はどうすればいいですか?」も参照ください。

この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、低血糖、浮腫、アレルギー、リボジストロフィー(脂肪異栄養症)、抗インスリン抗体産生などがあります。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
※皮下脂肪組織が異常に減少したり、あるいは増加したりする状態。


参考:今日の治療薬2019


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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