くすり事典

くすり事典

腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

糖尿病治療薬

DPP‐4阻害薬

商品名
【先発医薬品】ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、ザファテック、マリゼブ など
この薬の作用

インクレチン※1を分解する酵素(DPP‐4)を阻害することにより、血糖が高いときにインスリン分泌促進作用並びにグルカゴン※2放出抑制作用を増強し、血糖コントロールを改善します。
※1 消化管から分泌され、膵臓を刺激してインスリンの分泌を促すホルモン
※2 肝臓のブドウ糖産生を増加させ、血糖値を上昇させるホルモン

腎移植後の糖尿病については、ドクターコラム「腎移植後の糖尿病の治療はどうすればいいですか?」も参照ください。

この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、低血糖症状、便秘、胃部不快感、吐き気、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。


参考:今日の治療薬2019


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

その他の薬を見る

腎移植病院情報~全国の病院を紹介します
アクセスランキング

※直近6ヶ月間(2024/6/26〜2024/12/26)の新規掲載記事の中から、直近1週間で最も読まれたトップ3を表示しています。