くすり事典

くすり事典

腎移植後には、免疫抑制薬を中心とした、いくつかの薬剤の服用が必要となります。ここでは、腎移植前後に服用する可能性のある薬剤を、その作用・効果に分けてご紹介します。

骨・ミネラル代謝異常治療薬

高リン血症治療薬

商品名
【先発医薬品】レナジェル、フォスブロック、カルタン、ホスレノール、キックリン、リオナ、ピートル など
【後発医薬品】カルタレチン、炭酸ランタン など
この薬の作用

リンを吸着し排泄させることで消化管からのリン吸収を抑制して血液中のリン濃度を低下させ、動脈硬化や骨折などを予防します。

腎移植後のカルシウム、リン、副甲状腺ホルモン値については、ドクターコラム「カルシウム(Ca)、リン(P)、副甲状腺ホルモン(PTH):腎移植後の管理で重要な検査値解説」も参照ください。

この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、便秘・便秘の悪化、腹痛、腹部膨満、吐き気、嘔吐、消化不良、下痢・軟便などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。


参考:今日の治療薬2019


<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生
薬の服用内容は、患者さん各々の状態によって異なりますので、必ず担当の医師または薬剤師の指示に従ってください。

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