免疫抑制薬(内服薬)
セルセプト
- 一般名
- ミコフェノール酸モフェチル
- 製薬会社
- 中外製薬株式会社
- この薬の作用
- リンパ球の増殖を抑えることにより免疫の働きを抑えます。
- この薬の効果
- 通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制、ループス腎炎に用いられます。
- この薬の主な副作用・使用上の注意点
主な副作用として、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、また上記以外でも気になる症状が出た場合は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
※薬には効果だけでなく副作用があります。医師は薬の有効性を最大限に生かし、副作用を最小限にとどめるように用法・用量を調節しています。勝手に服用をやめたり、服用量を減らしたりすると、薬の有効性と副作用のバランスをくずすおそれがあります。必ず医師の指示に従って服用してください。 気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
- 次のような方は使う前に必ず医師と薬剤師に伝えてください
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・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。消化器系疾患、慢性腎不全、腎移植後の腎機能の改善に時間がかかっている、肝炎ウイルスキャリア。
・妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中。
・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
- 生活上の注意点
この薬の使用に際しては、以下の注意事項について、患者や家族の方は十分理解できるまで説明を受けてください。
・この薬には催奇形性(胎児に奇形が生じる可能性)の報告があるため、妊娠する可能性のある人はこの薬の使用前に検査を行い、妊娠していないことを確認されます。また、この薬を使用する前、使用している間および使用後6週間は、必ず避妊し、妊娠していないことを確認してください。妊娠が疑われた場合は、すぐに医師に連絡してください。
・感染症状、知らない間のうちみ、内出血、出血、貧血、下痢などがあらわれたら、すぐに医師に連絡してください。
・日光や紫外線による皮膚癌の危険性を避けるために、帽子などの衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
この薬の使用中は頻回に血液検査が行われることがあります。
授乳を避けてください。
- 併用禁忌
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併用禁忌:飲み合わせの悪い薬です。併用した場合、作用の減弱、副作用の増強などを引き起こすおそれがあります。
・生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン 等)
参考:セルセプトカプセル250くすりのしおり(2019年5月改訂)
セルセプト®カプセル250/セルセプト®混濁用散31.8%添付文書(2019年5月改訂)
<監修>
北里大学病院 薬剤部 小林 昌宏先生