感謝と喜び
移植手術が終わった時のお母様の心境はどのようなものでしたか。
田村さん:
大きい手術を受けるのは初めてでしたので、術後目が覚めて、主人から娘も元気で尿も出ていることを聞き、ほっとしたと同時に、手術をしてくださった先生方への感謝の気持ちで一杯でした。生きているありがたみを実感した瞬間でした。
手術後、移植に関して娘さんにお話されることはありますか。
田村さん:
手術後、娘に、「お母さんはダイヤモンドより素敵なものをあげたのよ」と話しています。主人からは、「恩着せがましい」と言われていますが(笑)。娘はどの程度理解しているかは分かりませんが、「治った」と話すことはありますね。
移植後最もうれしかったことはどのようなことですか。
田村さん:
娘が透析から開放され、針の痛みを感じさせないでよくなったことや、尿がきちんと出るようになったこと。そして、食事制限が無くなったことで、何でも食べられるようになり、移植前には痩せていた娘が少しずつ太って元気になったことです。すべてが喜びで一杯でした。