感謝とメッセージ
東間先生にお伝えしたいことはありますか。
友永さん:
感謝しかありません。今こうして元気に生活できているのは先生のおかげです。毎月大分まで来て診察していただけることも、本当にありがたいと思っています。
ドナーであるお母様への思いを教えてください。
友永さん:
感謝でいっぱいです。毎月、検査のために尿を提出する際、その澄んだ色を見て、腎臓が元気に働いてくれていることを実感し、検査数値を見るたびに、「母の腎臓のおかげだなあ」と感謝しています。母には、体を大事にして長生きしてほしいと思っています。
また、ずっと私に腎臓をくれると言っていた父にも本当に感謝しています。今の私があるのは、両親の深い愛情のおかげだと思っています。
現在、移植手術を控えている、または移植手術を検討しているレシピエントやドナーの方へメッセージをお願いします。
友永さん:
レシピエントの誰もが、生体腎ドナーの体に傷をつけることに不安を持ち、悩むと思います。私も移植に際し、深く悩みました。でも、いろいろな方や、親友からの言葉をもらい、「元気になることが、両親の安心になるんだ。生体移植を受けられる臓器であったことが幸いだったんだ。」と考え方を転換してみました。今は、通常の生活に戻ることができ、移植手術を受けて本当に良かったと思っています。
もし、移植を受けられる機会があるのであれば、挑戦していただければと思います。
また、私も移植を受ける前に、移植者の方から聞いていた情報がとても参考になったので、実際に手術を受ける前には、その後の通院のことなども考えて、たくさんの情報を得ていただきたいと思います。
最後に、東間先生から、親子間の生体腎移植をお考えの方にメッセージをお願いします。
![東間先生と友永さん](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/medipress-tx/system/production/interview_images/images/000/000/686/original/%E5%8F%8B%E6%B0%B8%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E6%9D%B1%E9%96%93%E5%85%88%E7%94%9F.jpg?1438663712)
東間先生:
腎移植の成績が向上し、生体腎ドナーの手術も腹腔鏡手術が主流となり、以前より負担が少なくなった現在では、もしドナーとなっていただける方がいらっしゃるのであれば、できるだけ早めに移植をする方がいいと言われています。実際、透析導入前に移植をする方も増えていますし、腎臓内科では、透析導入前に腎移植のオプション提示がされることも多くなりました。
生体腎移植を検討されている方は、ぜひ早めに相談にきていただければと思います。