祈りとメッセージ

先生方や医療スタッフへの思いを教えてください。

金内さん
いつも本当に感謝しています。これからも私たち患者以上に元気でいてほしいですね。それが私たちの励みにもなります。

ドナーの方への思いを教えてください。

金内さん

金内さん
ドナーの方には年に一度、九州大学病院の満開の桜の木の下で手を合わせています。私に出来ることはそのくらいです。
移植手術後、しばらくしてやっと外に出ていいと言われ、病院の中を散歩したのですが、その時、桜の木の下で、「ドナーさん、本当にありがとう。また来年ここで会いましょう。」とお伝えしました。それから毎年続けています。

現在、献腎移植を待っている方や献腎移植の希望登録を検討している方へメッセージをお願いします。

金内さん
献腎移植に関しては、待っても、待っても順番が来ない方がたくさんいらっしゃると思います。でも、待ち続けるしかありません。諦めずに希望を持っていてください。
また、ご家族や友人、病院の先生方やスタッフといい関係を築いておいてください。人と人とのつながりを大事にすることが、いろいろな場面であなたの助けになると思います。

最後に、北田先生からも献腎移植を待っている方や、移植後の方へメッセージをお願いします。

北田先生
<移植を待っている方へ>
献腎移植は、現在、成人の方では、平均約16年の待機期間があります。大変長い期間ではありますが、年1回の検診を受けて、ご自身で健康管理をしっかりと行い、最新の移植の情報を知ることを心がけてください。特に待機期間が10年を超えた方は、連絡が来る可能性が高くなりますので、身体の管理だけでなく、常時連絡がつくようにしておくなど日ごろから準備をしておいてほしいと思います。
<移植後の方へ>
移植後の定期通院は、拒絶や感染症、生活習慣病・悪性腫瘍の有無などをチェックするために行うものです。そのため、必要な検査を定期的にしっかり行って、なおかつ待ち時間はできるだけ少なくし、日常生活への負担にならないようにすることが、このクリニックの役割だと思っています。移植後の方々は、移植腎だけでなく定期的に全身の検査・管理も行うことが大切です。


金太夫さんの作品