「腎移植前後の患者さんが抱く基本的な疑問」について、KDIGO(Kidney Disease:Improving Global Outcome(国際腎臓病予後改善機構)) が作成した国際腎臓病ガイドラインの視点から東京女子医科大学の田邉一成先生にご解説頂く"患者さんの疑問”解決 シリーズ。

第7回目の今回は『移植後15年で、現在のクレアチニンが3.0mg/dlです。徐々にクレアチニンの値が上がってきているのですが、腎生検を行った方が良いのでしょうか?』というご質問に対してご回答、ご解説頂きました。

【質問7】移植後15年で、現在のクレアチニンが3.0mg/dlです。徐々にクレアチニンの値が上がってきているのですが、腎生検を行った方が良いのでしょうか?

【回答・解説】
これはまったく疑問の余地がありません。必ず施行すべきです。
クレアチニンの上昇には拒絶反応、腎炎再発、薬剤性の腎毒性、移植腎の動脈硬化など加齢現象と考えられるもの、などの様々な原因が考えられます。これらをきちんと診断して有効な治療を選択すべきです。

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