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レシピエントインタビュー

沖永良部島レシピエントインタビュー Vol.1

国分末弘さん × 大阪医科大学病院 平野一先生

厳しい状況を乗り越えて

移植手術を終えた時の心境を教えてください。

国分さん
約20年間のつらい透析から解放され、第2の人生が始まったと思いました。また、20年ぶりに尿が出て、感激して涙が出ました。

手術後の経過はどうでしたか。

国分さん
手術後は拒絶反応などがあり、その治療もあって一時期は非常につらい期間もありましたが、その後の経過は良好でした。
島に戻ってからも、また拒絶反応などが起こるのではないかと、2年間くらいはとても不安でした。平野先生は月に1回診察してくださいますが、先生がいらっしゃらないときに何かあったらどうすればいいのか心配でしたし、定期外来の際にクレアチン値が少しでも高かったりするととても不安になり、平野先生に八つ当たりしてしまうこともありました(笑)。しかし、移植後7年経った今では、体調も落ち着き、精神的にも少し安心できるようになりました。ただ、無理をするとすぐに疲れて風邪を引いたりするので、あまり無理をしないように生活しています。


平野先生

平野先生
手術後のつらい経験があったので、安心していただくまでは大変でしたね。現在は移植後7年目で、クレアチニンの値も安定しています。

平野先生


移植前と移植後で、生活はどのように変わりましたか。

国分さん
透析による時間の制約が無くなり、またひどい頭痛も無くなりましたので、自由に行動できるようになりました。現在は毎日グラウンド・ゴルフをして楽しく生活しています。私がとても元気なので、老人クラブの会長をやってほしいと言われて、会長もしています。
また、透析中はかなり神経質に食事や水分の管理をしていました。水をおちょこで量って飲んでいましたので、ドライウェイトが2kg以上増えたことはありませんでしたが、厳しい制限をし続けなければならなかったので、精神的にもつらかったです。移植後は、食事制限や水分制限も無くなって、すべてが幸せです。
※グラウンド・ゴルフ:日本で高齢者向けに考案されたスポーツの一種。専用のクラブ、ボール、ホールポスト、スタートマットを使用して、ゴルフのようにボールをクラブで打ち、ホールポストにホールインするまでの打数を数える球技。

ドナーのお姉さまもお元気ですか。

国分さん
姉は現在84歳ですが、とても元気です。私がたまに軽率な発言をすると、「そんなこと言うなら、腎臓取るよ!」と言ってきます(笑)。


平野先生
お姉さんはとても明るい方ですよね。


感謝とメッセージ

島の人は国分さんが腎移植を受けたことを知っていますか。

国分さん
もちろん知っています。堂々と「移植して元気にやっています」と言っていますので。私の住む字には私の他にも3人くらい腎移植者がいます。
移植後は食事制限も無くなりますし、行きたいときに行きたいところへ旅行することもできます。
移植をしたいと思っている方がいらっしゃるのであれば、ぜひ私に相談してほしいですね。

平野先生にお伝えしたいことはありますか。

国分さん
平野先生には本当に感謝しています。これからも先生を頼りにしています。

ドナーであるお姉さまやご家族への思いを教えてください。

国分さん

国分さん
最初に移植を勧めてくれた妻に感謝し、姉には最大の感謝をしています。移植後は体調が良くなったからか、色々な面での理解度も良くなったように感じています。あのまま透析を続けていたらもう死んでいたかもしれません。今年80歳になりますが、皆から「80歳には見えない」と言われるくらい、元気さを取り戻すことができました。妻と姉、そして私の移植手術に関わっていただいた先生方に心から感謝して、これからも移植腎を大切にしながら生活していきたいと思っています。



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