全ての方々への感謝
移植手術を終えた時の心境を教えて頂けますか?
島谷さん:
手術後、もうろうとしている時に、原田先生が「大丈夫だよ、終わったよ」と声を掛けてくださったことと、弟が「兄貴、顔色いいぞ」と言ってくれた事は今でも覚えています。
その後、排尿の感触があったときは、言い表すことの出来ない感動・・・。そして全ての方々への感謝の気持ちで一杯でした。
手術後の経過はどうでしたか?
島谷さん:
18日間入院しましたが、特に問題はありませんでした。本当はもっと早く退院出来たのですが、右足が少し痺れたりして動きが良くない感じがした為、3,4日入院を伸ばしてもらったというくらいですね。その後現在までトラブルは1度も無く非常に順調です。
移植後の生活はいかがですか?
島谷さん:
現在は、両親の介護中心の生活ではありますが、私の家の近所に高齢の方が多いため、冬期間は玄関前を除雪するなど、周りの方々の為に現状の自分に出来る事を少しずつやっています。
移植後の感動
移植をしてから一番良かった事、嬉しかった事は何ですか?
島谷さん:
とにかく、排尿時の爽快感が本当に嬉しかったです。また、常に気にしていた血圧が下がり、降圧剤の服用が必要無くなった事や、透析治療を受けるための拘束時間が有効に使えるようになった事も嬉しかったです。
好きな家庭菜園も多少の制約はあるものの、息切れやめまいが軽減され、作付面積も広がり作物の種類が増え、楽しみながら作業をしています。
また、透析が始まってからは、好きだったチョコレートはカリウムが高い為、約15年間一切食べなかったのですが、移植後、家族や友人からバレンタインデーにGODIVAのチョコレート(トリュフ)を貰い、初めて食べました。それはそれは、本当に美味しかったです(笑)。
家庭菜園ではどの様な作物を育てていらっしゃるのですか?
島谷さん:
とうもろこしやじゃがいもの他20種類以上の作物を作っています。友人が農家なので、自家蔬菜(そさい)用の農地に、その友人と共同で作付しています。
移植後は息切れもしなくなりましたので、体力作りも兼ねて、少しずつ農作業をしています。