北里大学病院 レシピエントインタビュー第1回目は、約5年前に献腎移植手術を受けられた、田村修一さんです。
血液透析を開始される前のお話や、約17年間の透析治療中のお話、そして移植後のご自身やご家族の大きな変化など、様々なお話をお聞きすることができました。
田村さんが移植を受けるまでの経緯
- 1991年1月 腎不全の症状が出始める
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1991年9月 血液透析導入
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2008年頃 献腎移植手術
突然の透析導入
腎不全の症状が出始める前はどの様な生活を送っていらっしゃいましたか?
田村さん:
学生時代にはラグビー、サーフィンなどのスポーツもやっておりました。その後も大きな病気をすることもなく、充実したサラリーマン生活を送っていました。運動が大好きで、40歳くらいまでは体力にも自信がありました。
腎不全の症状が出始めたときの状況を教えて頂けますか?
田村さん:
1991年の1月に体調不良で入院し、腎不全という診断を受けました。思い返せば、その1年前の1990年の夏頃から体調が悪く、浮腫みが出始めていて、秋になっても体のだるさが取れなかったのですが、その時は腎臓病が原因でその様な症状が出ているとは思っていませんでした。
1990年の秋頃に大きな風邪をひいたのですが、それが正月になっても治らなかったので、ただ事ではないと思い近くの病院に行き、そのまま入院となりました。
その後、3月か4月に一度退院は出来たのですが、6月にまた腎機能が悪くなった為、北里大学病院に入院することになりました。保存期療法を続けていましたが、その年の9月から血液透析治療を受けることになりました。