移植後の様々な感動

移植をしてから一番良かった事、嬉しかった事は何ですか?

北山さん
好きな時に好きなものを食べることが出来るようになった事です。また、週3回の透析がなくなったので、 時間を有意義に使えるようになった事も嬉しかったですね。それから、海外旅行に自由にいけること それも一人旅で。 海外旅行が趣味なので、透析をしていた時のような縛りがなく、薬を持っていれば基本的にはどこへでも行けるということが、本当に嬉しいです。

(移植後)海外にはどこに行かれましたか?

北山さん
アメリカ(テキサスとポートランド)には半年くらい留学しました。また、イギリスやフランス、ドイツ、スペインなどヨーロッパの国にはほとんど行きましたね。その他、ニュージーランド、シンガポール、香港などにも行きました。
私は1人で気兼ねなく旅行することが好きなので、ほとんどが1人旅です。

旅行1旅行2

かなり多くの国に行かれたのですね!北山さんはどの様なお仕事をしていらっしゃるのですか?

北山さん
大学では検査技師の資格を取ったのですが、病気のこともありましたので、仕事はいつでもどこでも出来る仕事をしたいと考え、 翻訳の仕事に就きました。その為、入院中でも病室で翻訳の仕事をしていましたね。

移植腎を長く持たせる為に

移植後の日常生活では、特にどの様な事に気を付けて生活をしていますか?

北山さん
まずは薬を飲み忘れないようにすること。そして、疲れを溜めないようにすることや、風邪を引かないようにすることに気を付けています。
食事の面では、たんぱく質を取り過ぎないようにし、外食した日の後は自炊をするように心がけています。お肉を食べ過ぎてしまった後には野菜中心の食生活にするなど、調整をするようにしています。また、水分を多く取るように心がけています。
その他、何か体に異変があった時(例えば風邪ではなさそうな発熱があった時など)にはすぐに病院に連絡をするようにしています。何かあった際には移植コーディネーターの方にお電話をし、どうしたらいいか指示を仰ぐようにしています。

北里大学病院では移植後のフォロー体制として、どの様な連絡の仕組みが出来ているのですか?

吉田先生
移植後のフォロー体制としては、何かあった際には病院に電話をかけて頂ければ、移植コーディネーターに繋がり、その後私達医師の方に連絡がくる仕組みになっています。

日常の服薬や、血圧、体重等の記録はどの様な方法で行っていますか?

北山さん
日常の服薬は服薬カレンダーに薬を入れて飲み忘れを防いでいます。服薬カレンダーには1週間分の薬を毎週日曜日に入れています。移植してから今年で12年ですが、毎週欠かさずやっています。また東日本大震災の後には、非常事態(地震や災害)があった時のためにも、常に約1週間分の薬はバッグに入れるようにしています。
体重計測は通院日に、尿量・血圧の測定も月1回の通院日に行っています。

吉田先生
薬に関しては、すべての患者さんに1週間~10日分くらいの薬を余分に持ち歩くように指導しています。

薬