移植希望の登録へ
その後、透析に慣れるまではどのくらいかかりましたか?
相場さん:
私の場合、3年位かかりましたね。3年位でようやく慣れてきて、献腎移植の登録をしようという気持ちになりました。
腎移植についてはどこで知ったのでしょうか?
相場さん:
腎移植については、通院していた透析クリニックで知りました。
八木澤先生:
相場さんが通院されていた透析クリニックの初代院長は、透析だけでなく、移植に関しての知識も深い方でした。患者さんが希望されれば腎移植治療を紹介されていたのだと思います。
献腎移植の登録後、移植については何か勉強されましたか?
相場さん:
献腎移植の件数も少ないということもあり、透析期間中に配布された小冊子に目を通す程度でした。移植を強く希望していたというより、生き抜く為、しっかりと透析治療を受けることに集中していました。
八木澤先生との出会い
その後の体調はいかがでしたか?
相場さん:
透析治療を始めて15年くらいでしょうか、石灰沈着で両手の指4本の手術をし、右手首の手術も受けました。透析期間の最後の方(透析歴20年経過頃)は手のしびれが酷く、文字を書くことも、ペンや箸を握ることもできなくなっていました。
更に長年の透析によるシャントトラブルがあった為、透析クリニックに週に1回来られていた専門の先生に自ら頼んで手術をして頂きました。シャントトラブルはかなりひどかったのですが、それを見事に治してくれた先生、それが八木澤先生で、その時が最初の出会いでした。
八木澤先生:
当時は相場さんが通院されていた透析クリニックに週に1回ほど行っていましたね。シャントトラブルの手術などもそのクリニックで行っていました。
相場さん:
その後、移植の前年には腎臓癌が見つかり、摘出手術を受けました。手術の後も八木澤先生は声を掛けてくださり、その後も何かとフォローをして頂き、本当にありがたかったです。