美味しい食事
移植手術を終えた時のことを覚えていらっしゃいますか。
眞智子さん:
手術が終わった時、恐らく麻酔科の先生が、「楢崎さん終わりましたよ!」と声をかけてくれたので、「主人は大丈夫ですか?」とお聞きしました。先生から、「大丈夫ですよ」とお聞きし、すごくほっとした記憶があります。
麻酔が覚めた後の痛みはありましたか。
眞智子さん:
多少はありましたが、移植後の楽しみ(美味しいもの食べに行くことや、旅行など)の方が大きかったので気になりませんでした。
章悟さん:
私も術後の痛みもさほどなく、わりとすぐに立ったり歩いたりしたと思います。
入院中は、朝から晩までテレビを観ることができ、時間になると食事が出てくるという、それまで経験したことがない毎日でした。とても快適に過ごさせていただき、特に術後は夫婦2人で入院生活を楽しんでいましたね。
眞智子さん:
入院中はお食事も美味しく、特に移植後は、野菜や果物、牛乳など、移植前は食べないよう、飲まないようにしていたものもたくさん出てきたので、看護師さんに、「本当に全部食べていいんですか?」と聞いたこともありました(笑)。
手術後の経過はどうでしたか。
眞智子さん:
とても順調でした。手術の2週間前から入院して、術後は3週間くらい入院しました。退院後もこれまで特に問題無く、順調に経過しています。
有森コーディネーター:
退院後のエピソードと言えば、楢崎さんは、「右下腹部に違和感がある」と言って受診されたことがありましたね。先生が右の下腹部をエコーで診て、「特に問題は無いです。ここに移植した腎臓が入っていますよ。」と言うと、楢崎さんは、「え!本当ですか?!」と驚いていらっしゃいました(笑)。
眞智子さん:
傷跡の真下に移植腎が入っていると思っていたのですが、私の場合、それより少し下に移植腎がありますので、右下腹部に移植することは聞いていたものの、何故か途中からお腹の真ん中近くに移植腎があると思い込んでいました。そのため、右の下腹部が張っていると思い診ていただいたら、そこに移植腎が入っていたのです(笑)。
有森コーディネーター:
でも、そのエピソードしか思い出せないくらい順調でしたね。