腎太郎ちゃんと一緒に毎日を大切に
移植後の生活ではどんな事に気を付けて生活していますか?
松井さん:
塩分を摂りすぎないようにし、体重が増えないように気を付けています。後は適度な運動をし、良く食べ良く寝るようにしています。今を大切に楽しむようにしています。
服薬や、血圧、体重などの管理はどの様にされていますか?
松井さん:
体重は毎朝量って手帳に書いていますね。
お薬はケースに朝昼晩2日分入れて管理しています。飲み忘れないようにするために、家族や職場の同僚にも服薬の時間を伝えています。13時に飲む薬があるのですが、13時になる前に職場の同僚が「もうすぐ13時になるよ」とか、「腎太郎ちゃんのお薬の時間だよ」と言ってくれたりします。
とても仲の良い、温かい職場ですね。
松井さん:
腎太郎ちゃんが来てくれて、これまでよりいっそう素敵な出会いに恵まれたと思っています。
透析をしていた時は、自分ではそんな風には思っていないのに「かわいそうだね」と言われることが多かったのですが、移植後は初めて会った人にも「元気になって良かったね」と言ってもらえる事が多くなり、嬉しい言葉の方が多くなって、とても幸せな気持ちになれることが増えました。
今後の夢はありますか?
松井さん:
色々なところに旅行に行ったり、ダイビングのライセンスを取ったりしたいです。
あとは結婚して子供を産み、平野先生と原田先生に赤ちゃんを抱いてもらうのが夢です。もし男の子だったら、原田先生の原に、腎太郎ちゃんの太で『原太くん』と名付けたいです。
メッセージ
最後に皆さんへのメッセージを頂けますか。
松井さん:
移植するまでは分からなかったのですが、移植して退院した後、少し経ってから、これが健康に生きていける事なのだと実感しました。
腎太郎ちゃんが今この瞬間も体をきれいにしてくれている事、この一瞬一瞬、常に体をきれいにしてくれているので、私が健康に生きていけるのだと感じています。移植によって、健康に生きていく命を頂いたのだと、心から感謝しています。
先生から最後にメッセージを頂けますか。
原田先生:
献腎移植は非常に少ないですが、松井さんの様に待っていれば機会が訪れる事もあります。その時の為にも定期的な検査、健康チェックを怠らないようにすることが大事だと思います。そして精神的に前向きに生きている事もとても大切です。
最後に、移植を待ち望んでいる多くの患者さんの為にも、献腎ドナー登録の増加を望んでいます。