「腎移植前後の患者さんが抱く基本的な疑問」について、KDIGO(Kidney Disease:Improving Global Outcome(国際腎臓病予後改善機構)) が作成した国際腎臓病ガイドラインの視点から名古屋第二赤十字病院の後藤憲彦先生にご解説頂く"患者さんの疑問”解決 シリーズ第2弾。

第2回目の今回は『移植後、血圧は毎日測定した方がいいのでしょうか?また、目標血圧はどれくらいでしょうか?』というご質問に対してご回答、ご解説頂きました。

【質問2】 移植後、血圧は毎日測定した方がいいのでしょうか?また、目標血圧はどれくらいでしょうか?

【回答・解説】
腎移植後の高血圧は、心臓血管合併症や移植腎生着に対しての危険因子となります。そのため、腎移植後の血圧は、130/80㎜Hg以下を目標にします。来院時、血圧は高めに出ることが多いため、自宅血圧測定が良いと思います。
当院では血圧手帳をお渡しして、朝食前と就寝前の血圧を毎日測定後記録してもらい、受診時にチェックしています。食直後や入浴直後、アルコールなどを飲んだ後の血圧は参考になりません。

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