「腎移植前後の患者さんが抱く基本的な疑問」について、KDIGO(Kidney Disease:Improving Global Outcome(国際腎臓病予後改善機構)) が作成した国際腎臓病ガイドラインの視点から名古屋第二赤十字病院の後藤憲彦先生にご解説頂く"患者さんの疑問”解決 シリーズ第2弾。
第7回目の今回は『小児移植の場合、免疫抑制剤により成長が阻害されることはないのでしょうか?』というご質問に対してご回答、ご解説頂きました。
【質問7】 小児移植の場合、免疫抑制剤により成長が阻害されることはないのでしょうか?
【回答・解説】腎移植成功後の成長に影響を及ぼすのは、移植時の年齢(思春期前か思春期か)、移植腎機能、ステロイドの使用です。長期ステロイド使用は小児の成長を阻害するため、ステロイド投与を最低限に抑える、あるいはステロイドを使用しない治療が検討されています。しかし拒絶反応を起こしてしまえば、治療で逆にステロイドをたくさん使用することになってしまうのが難しいところです。
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