市立札幌病院 レシピエントインタビュー第5回目は、約5年半前にお母様がドナーとなり生体腎移植手術を受けられた、松原真愛さんです。
松原さんは昨年ご結婚され、今年9月に待望の第1子をご出産の予定です。小学生の頃IgA腎症との診断を受けてから透析導入に至るまで、そして生体腎移植を受けた後、復職、ご結婚、妊娠されるまでのお話など、様々なお話をお聞きすることが出来ました。
松原さんが移植を受けるまでの経緯
- 1991年頃 IgA腎症と診断される
- 1994年 腎生検(特に問題は無いと診断される)
- 2006年 健康診断で高血圧を指摘される 慢性腎不全と診断される
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2006年4月 血液透析導入
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2006年11月 生体腎移植手術
- 2011年 結婚
- 2012年9月 第1子出産予定
透析導入へ
腎不全の症状が出始める前はどの様な生活だったのでしょうか?
松原さん:
小学3年生の頃に溶連菌感染症にかかり血尿が出た為、検査を受けたところIgA腎症と診断されました。その3年後位に総合病院で腎生検を受けたのですが、その時には特に問題がないと診断されました。
それから慢性腎不全と診断されるまでの約12年間は、たまに尿検査で蛋白が出て再検査になることはありましたが、その他は特に問題はなく元気に過ごしていました。
社会人になってから慢性腎不全と診断され、すぐに血液透析導入されたとの事ですが、透析導入前の体調はどうでしたか?
松原さん:
血液透析導入の半年くらい前から体調が悪かったですね。それまでは熱を出すことなどほとんど無かったのですが、透析導入前は熱が出たり、頭痛がひどかったりしました。また、食欲が無くなるなどの症状も出ていました。当時は「仕事も変えたばかりだし、疲れているのかな?」と思っていました。
当時は透析治療というものはご存知でしたか?
松原さん:
透析自体全く知りませんでした。慢性腎不全と診断され、4月に入院し、緊急で首にカテーテルを挿入し血液透析に導入され、その後内シャントを作成しました。