父への感謝
移植手術を終えた時の気持ちを教えて頂けますか?
白水さん:
手術後、ICUに夫や母達が来て、夫から「無事終わったよ。お父さんもあっちにいるよ」と聞いたとき「良かったー! 成功したんだー!」と思いました。
ご主人:
妻の顔を見てほっとしたのを覚えています。手術後の妻は顔色が全然違いました。
北田先生:
顔色は手術後すぐに変わりますね。みるみる良くなります。
手術後の経過はどうでしたか?
白水さん:
退院1週間後に帯状疱疹が出たことと、術後1年頃、薬の副作用で白血球が低下することがありましたが、どちらも入院することなく治りました。
移植後、お父様に対しては何か特別にイベント等は行っていますか?
白水さん:
6月11日は、私の腎臓の誕生日なので、いつものように冗談で、私が「プレゼントを欲しいな」と言っています。もちろん1度ももらえていないですが(笑)。
本当は父に何かしなくてはと思っているのですが、まだ出来ていないですね。
お父様(ドナー):
それは早くしてもらいたいですね(笑)。
笑顔あふれる明るい家庭
移植をしてから一番良かった事、嬉しかった事は何ですか?
白水さん:
私は透析導入前に移植をしているので、先生からは「移植後は毎日忘れずに免疫抑制剤を飲まなければならないなど、少し大変なこともありますよ」と
言われていたのですが、少しの制限はありますが、薬を忘れずに飲み、先生の言うことを守れば普通に生活できることが何より嬉しいです!!
また、結婚してから犬を飼ったのですが、具合が悪く散歩が出来ない時期があったので、今は毎日散歩が出来ることがとても嬉しいです。
ご主人から見て、奥様が一番変わったところはどんなところですか?
ご主人:
妻はもともと明るいのですが、移植後は更に家の中が明るくなった気がします。移植前は、いつかは透析をしなければならなくなる、というのがありましたし、透析導入が近づいていた頃はシャントの手術も怖い、というような話もしていましたから、その様な不安が無くなったことは本当に良かったです。
移植後、お父様は何か変わりましたか?
お父様(ドナー):
腎臓を1つ取ったという感じは全くなく普通の生活をしています。以前から高校野球の審判をしていましたので、退院して10日後くらいでグラウンドに行っていましたね。周囲の方に事前に話もしていなかったので、他の審判員の方も私が入院していたことも全く気が付かなかったですね。