教えてドクター!

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腎移植者が日頃気になる素朴な疑問に、メディプレスの執筆・監修医が回答します。

膵腎同時移植についての質問です。腎臓は腎生検などで拒絶反応がわかると思うのですが、膵臓はどのようにして拒絶反応が起こっていることがわかるのでしょうか?

2015.04.24

IDDM(1型糖尿病)で腎不全となり、約14年前に生体腎移植を受けて、昨年、透析再導入となりましたが、今年の初めに膵腎同時移植を受けました。
腎臓は腎生検などで拒絶反応がわかると思うのですが、膵臓はどのようにして拒絶反応が起こっていることがわかるのでしょうか。また、膵臓、腎臓、別々に拒絶が起こるものなのか、それとも拒絶反応があればどちらの臓器にも拒絶反応が起こるのでしょうか。教えてください。

メディプレス執筆・監修医からの回答

膵臓に拒絶反応が起きているか?この診断はとても難しいのが現状です。
腎臓は生検による診断が可能ですが、移植膵の生検はリスクも大きく一般的ではありません(海外では行っているところもあります)。
現実的にはアミラーゼ・リパーゼといった膵酵素の推移で拒絶反応を推測していく、ということになります。ただし、腎臓におけるクレアチニンと同様、“膵酵素の上昇=拒絶”とも限らず、逆に“膵酵素が正常=拒絶はない”とも言い切れません。
また、移植された膵臓・腎臓は同時に拒絶を起こすこともありますが(約70%のケースで同時に拒絶を認めるとの報告があります)、膵、あるいは腎のどちらかにだけ起こすこともあります。

※『教えてドクター!』はご質問者様から頂いた情報から、あくまで一般論としての回答をさせていただいております。実際の診断や治療については、医師の指示に従ってください。

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